アイシン:トヨタ新型タンドラ・ハイブリッド仕様が「FR1モーターハイブリッドトランスミッション」ほか採用

アイシンの新製品が、北米で発売のTOYOTA新型「タンドラ」に採用された。

 今回採用された新製品「FR1モーターハイブリッドトランスミッション」「アクティブフロントスポイラー」はいずれも、車両の燃費向上に大きく貢献する。特に「FR1モーターハイブリッドトランスミッション」は、「タンドラ」として初めて追加されたハイブリッド仕様車のパワートレイン「iFORCE MAX」の中核を担う。

 また、これらの製品には”悪路走破性”や“トーイング性能”といった「タンドラ」ならではの走行シーンや課題に的確に応える工夫があり、環境への配慮と「タンドラ」らしい走りとの両立に貢献している。

 世界的にカーボンニュートラルに向けた機運が高まり、クルマの電動化も加速している。この変革期の最中にある現在、地域やユーザーによってBEV、PHEV、HEV、ガソリン車など様々なタイプの車両へのニーズがある。

MY2022 Toyota Tundra iFORCE MAX(PHOTO:TOYOTA)

今回採用された新製品

■ FR1モーターハイブリッドトランスミッション

 本製品は、Direct Shift-10AT(10速オートマチックトランスミッション)をベースとして駆動モーターを搭載し、ハイブリッド化した「FR1モーターハイブリッドトランスミッション」である。

 ハイブリッド化したことにより、大幅な燃費向上に貢献していることはもちろん、走行シーンに応じ、エンジンと駆動モーターの組み合わせによって最適な出力調整が可能であり、「タンドラ」などのピックアップトラックならではの力強い走りや高いトーイング性能を実現している。

 さらに今回、トルクコンバーターとAT部分を除いたハイブリッドシステムをアドオン可能なモジュールとしてまとめられている。ハイブリッドモジュールとして設計することで、今後、様々なATと組み合わせて、1モーターハイブリッドトランスミッションのラインアップを展開することができる。

 アイシンは、初めてハイブリッドトランスミッションを開発・量産した2004年を皮切りに、顧客や地域のニーズに応えるべくラインアップの拡充を続けてきた。現在では「FF」「FR」、「1モーター」「2モーター」、車体体格別などほぼ全ての領域をカバーするハイブリッドトランスミッションを持っている。また、ハイブリッドトランスミッション、eAxleといった電動ユニットを世界中の顧客に供給できるグローバルでの生産体制強化も進めている。本製品は米国・テキサス拠点(拠点名)で1月に生産ラインを立ち上げ、電動ユニットの北米生産は初となる。

※車両最高出力:437hp(443ps)、最大トルク:583lb-ft(790Nm)

※2021年11月「ESG説明会」公表資料より

■アクティブフロントスポイラー

 カーボンニュートラル実現に向けたクルマの燃費向上に対して、アイシンは駆動ユニットの電動化だけでなく、グリルシャッターなどといった車体製品による空力性能改善によっても大きく貢献している。

 本製品はクルマの前方バンパー下に位置するフロントスポイラーを駆動モーターで展開格納させることにより、空気抵抗を低減し、クルマの燃費向上に貢献する。今回の設計開発においてはCFD(数値流体力学)解析により最適形状見出し、空気抵抗が大幅に低減された。

 また、前からの衝撃に対応したクラッチ機構を内蔵しており、高い風圧に耐えられる一方、悪路での障害物衝突など、これ以上の荷重がかかった場合にはクラッチ機構が働き、前側からの衝撃をいなし製品が破損しない仕組みになっている。

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