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まきあげる
e-POWER車は一列目シート下にバッテリーを置くためフロアが隆起している。先代までのウィンチはここに収められるサイズでなかったのを、C28型LVはウィンチを小型化、前席シート下に完全に隠れなかったものの、ここにウィンチを置くことに成功している。これにより、車椅子を2列目シートのポジションまで引き上げることができるようになった。昇降能力は120kg。
ひっぱる
ウィンチのコントローラーはバックドア開口部左側に備わる。車椅子をセットするのが2列目なら左列のシーソースイッチを緑に、3列目なら青に切り替えると、ベルトの巻き上げトラベルが調整される。ウィンチは前席下に左右2カ所設置され、2本のベルトで車椅子を引っぱる格好。ワイヤレスリモコンも付属する。
のせる
乗車状態の車椅子を載せるのは、やはり難儀。少しでも負担を軽減するために、スロープは低く長くするとともに、リヤの車高を80mm下げられる(右の写真)構造とすることで、スロープ角を11度まで小さくした。車重はe-POWERXVグレード比較で、車椅子1名セカンド仕様が10kg/車椅子2名仕様が100kgの増加。
しまう
アルミ合金製のスロープは、従来、荷室後端に立った状態で収納されており、荷室へのアクセスがしにくかった。そこで、使わない際には荷室フロアに収められるように前倒しできる構造とし、さらにはサードシートもセットできるようにキャッチホールを設けた。ミニバンの美点である多人数乗車とユーティリティの高さを損なわないところは見事。