トヨタ・ランドクルーザー[300系]のサスペンションを眺めてみる

2021年6月の登場以来、高い人気からもはや希少車の扱いといっても差し支えない300系ランドクルーザー。ラダーフレームを堅持するクロカンAWDの雄、その脚周りをご紹介しよう。

リヤサスペンション:3リンクリジッドアクスル

200系から形式は継続、トヨタ呼称は「トレーリングリンク車軸式」。ラダーフレームについてもTNGAが適用され、本車ではGA-Fとして結実した。
右リヤサスペンションを後下から。ホーシングから伸びる3つのブラケットは、外側がダンパーブラケット、中側がトレーリングリンクブラケット、内側がラテラルロッドブラケット。
同部位をもう少し車両中央寄りで眺めたところ。ラテラルロッドは、ここから車体(ボディ)に向かって左斜め上に接続される。
というわけで、左側にはブラケットはふたつ。
リヤサスペンションを前左側から眺めたところ。ホーシングの前にはアンチロールバーが見える。ダンパーはクロカンAWDらしい、ストロークを確保した配置。ちなみに「ホーシング」とはHousing=ハウジングのこと。

フロントサスペンション:ダブルウィッシュボーン式

左フロントサスペンションを後下から。ハイマウント型のダブルウィッシュボーン。
右フロントサスペンションを前から。ロワーアームの前側には、アンチロールバーリンクとダンパーがマウントされる。
左フロントのナックル。タイロッドエンドおよびロワーアームとの締結部。ナックルはアルミ合金製だが、アームやリンク類にはスチールを多用し頑強な印象。
アッパーアームとダンパーマウント。ラダーフレームに受けを設けマウントする。アームはスチール製の上下最中合わせ溶接構造。前後の軸配置は後ろ下がりとしているようだ。
ロワーアームもスチール製の上下最中合わせの溶接構造。ブッシュ配置は前後水平に見える。

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