精工技研・東海理化が日本初の小型部品向け型内塗装技術を共同開発

精工技研と東海理化が、日本初の小型部品向け型内塗装技術を共同で開発したことが発表された。工場の省スペースなどへの貢献が期待できる同技術は、2025年に向けた実用化が目指されている。

新開発の型内塗装技術

今回新開発された型内塗装技術では、従来別々に行っていた「成形工程」「塗装工程」「乾燥工程」の各工程を、射出成形機を用いて金型内で一貫して行うことが可能になる。「塗装工程」や、CO₂が多く発生する「乾燥工程」を省略することで、消費する電力を削減することができる。消費電力の削減が省エネルギーに繋がり、重ねて CO₂排出量を削減することでカーボンニュートラルへ貢献する。また、全ての工程をひとつの射出成形機で行うことができるため、各工程に個別で必要だった設備を減らすことができ、工場内での省スペース化にも貢献、生産効率の向上が見込まれている。さらに、従来工法と変わらない見栄えが確保されている。

■型内塗装技術導入による改善効果
・CO₂排出量削減:約 60%
・工場省スペース化:約 80%

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