アドヴィックスと岡崎市、ブレーキ制御技術を活用した車重推定による「ごみの見える化」に向けた実証実験を開始

アドヴィックスは、ブレーキ制御技術を活用した「ごみの見える化」によるごみ減量への課題解決に向けて、愛知県岡崎市と連携協定を締結し、実証実験を開始したことを発表した。実証実験は、2024年3月31日まで実施される。

今回の実証実験には、クルマの安全機能である横滑り防止装置(ESC)の開発でアドヴィックスが培ってきた車重推定技術※1が応用される。具体的には、可燃ごみ収集車の車両走行情報(車速や前後加速度など)をクラウド演算して車両の重量をリアルタイムで推定することで、従来は算出が難しかった地域ごとのごみ排出量データの取得の取り組みが行われる。

これにより、岡崎市は各地域のごみの見える化を通じたごみ減量活動の活発化や、ごみステーションの適正な配置・収集ルートの最適化などを目指す。アドヴィックスは、業務で使用される実際の環境下で車両から取得したデータによる車重推定ロジックのレベルアップや、車重推定結果の効果的な提供方法を検討し、本技術の事業化に向けた検証を推進させる。

※1 車重推定技術:車両走行情報を計算することで、クルマの重さを推定する技術

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