米フォルクスワーゲンがコネクテッド緊急サービス「Car-Net セーフ&セキュア」の5年間無償提供を発表

フォルクスワーゲン・オブ・アメリカは、2020 年から 2023 年のほとんどのモデルイヤー車両を対象に、フォルクスワーゲンCar-Net セーフ&セキュア・コネクテッドビークル緊急サービスを 2023年6月1日から 5 年間追加費用なしで展開することを発表した。

コネクテッド緊急サービスの導入背景

シカゴ地区で最近発生したカージャック事件では、盗まれたフォルクスワーゲン・アトラスに子供が乗っていたが、車両位置情報を取得する前に加入料の支払いを要求するプロセスの失敗により、法執行機関の車両追跡が遅れたという事例が発生してしまった。フォルクスワーゲン・オブ・アメリカは、このような事例を防ぐために、2020~2023年モデルのほとんどの車両を対象に、「Car-Net セーフ&セキュア・コネクテッドビークル緊急サービス」を 2023年6月1日から5年間追加費用なしで展開することを発表した。

2020年~2023年モデルのフォルクスワーゲンCar-Net搭載車については、オーナーがmyVWアカウントを作成し、myVWおよびCar-Netの利用規約に同意すると同時に、補償が開始される。補償は、販売日から5年間、または2023年6月1日のいずれか遅い日まで有効となる。対象車両には、「セーフ&セキュア」「リモートアクセス」「Wi-Fiホットスポット」の3つのプランでサービスが提供される。

Car-Net セーフ&セキュア

Car-Net セーフ&セキュアは、2020~2023年モデルの車両に5年間追加料金なしで提供され、車両のSOSボタンから緊急アシスタンスにアクセスすることができる。 また、携帯電話への接続が可能であれば、自動衝突通知機能により、衝突時にオペレーターに自動的に通知し、緊急対処員に迅速に連絡することができる。また、ガソリン車では、盗難防止アラームが作動するとプッシュ通知でお知らせする「盗難防止アラート」、Car-Netの技術を利用した「盗難車位置情報アシスト」を搭載し、万が一盗難に遭った際に警察による車両位置の特定をサポート。また、車内のi-callボタンからアクセスできる「インフォメーションアシスト」は、ポイントやアカウントサービスなどのサポートをCar-Netのエージェントに依頼することができる。

Car-Net リモートアクセス

2020年以降のCar-Net搭載車には、Car-Netリモートアクセスサービスが購入日から5年間、追加料金なしで提供される。リモートアクセスは、オーナーがmyVWモバイルアプリを通じて離れた場所から車両と対話できる機能で、リモートスタート&ストップ(装備の場合)、リモートドアロック&アンロック、リモートクラクション&ライトフラッシュ、最終駐車位置、推定燃料残量と走行距離、ドアと窓の状態に関する情報を提供するリモート車両状態表示などの機能が含まれる。また、誰が運転しても安心なように、リモートアクセスサービスには、ファミリーガーディアンサービス(スピードアラート、バウンダリーアラート、バレットアラート)、ロードサイドコールアシストも含まれている。

Car-Net Wi-Fiホットスポット

Car-Net Wi-Fiホットスポットは、4G LTE対応のタブレット、スマートフォン、ノートパソコン、ゲーム機など、最大4台の接続機器で同時にインターネットに接続できるデータプランとなっている。VerizonTMまたはT-Mobile(ガソリン車のみ)のデータプランを選択することができる。 myVWモバイルアプリまたは vw.com/carnet で数回クリックするだけで、新しいフォルクスワーゲン車を既存のモバイルデータプランに追加したり、新しいプランを購入したりすることが可能。 VerizonワイヤレスまたはT-Mobileのお客様で、既存のモバイルデータプランをお持ちの方は、既存の月額請求書に新しい項目としてフォルクスワーゲン車を追加するだけ。VerizonまたはT-Mobile以外の方は、月額20ドル(≒2,700円)で無制限プランを設定することができる。

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