川崎重工が建設機械・産業車両用の高速電動油圧ポンプユニット「K-Axle」コンセプトモデルをCONEXPO-CON/AGG 2023で発表

川崎重工は、建設機械・産業車両用に開発中の高速電動油圧ポンプユニット「K-Axle」のコンセプトモデルを2023年3月14日~18日に米国ラスベガスで開催される北米最大級の建設機械見本市CONEXPO-CON/AGG 2023で発表する。「K-Axle」は可変容量型の油圧ポンプとインバータ内蔵の高速電動機、これらを制御する専用コントローラーの三点で構成される建設機械用の電動油圧ユニットである。

建設機械や産業車両の分野では、低炭素社会の実現に向けた環境規制を背景に、従来のディーゼルエンジンを電動機とバッテリに置き換える電動化の取り組みが進んでいる。電気自動車と同様、建設機械や産業車両でも1回の充電で運転可能な時間をより長くすることが望まれるが、大容量のバッテリーを採用すると収納スペースの確保やコストが課題となる。

「K-Axle」は、川崎重工の高速油圧モーターM7Vシリーズで培われた高速高回転技術を油圧ポンプに適用し、これにインバーターを内蔵する高速電動機を組み合わせることで、既存の電動油圧ユニットに対して、体積比で約50%もの小型化を実現している。また、優れた制御性能により高効率な運転が可能であることに加え、建設機械や産業車両の小型化や稼働時間の延長、さらにはコストダウンにも貢献する。

※ CONEXPO-CON/AGG 2023:
開催日:2023年3月14日~18日に米国 ラスベガスで開催される北米最大級の見本市。
会 場: Las Vegas Convention Center
South Hall 2階 S80707に、Kawasaki Precision Machinery (USA), Inc.社と共同出展

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