電気自動車の衝突事故時には、バッテリー火災の危険性が伴う。しかし、マツダMX-30 EVは、そのリチウムイオン電池の保護を確実にするために、独自のパッシブセーフティ技術を採用している。
このモデルでは、重量増による衝突エネルギーの増大を、確保したエネルギー吸収スペースによって補う設計を採用。キャビンの安全性は内燃機関車と同等となる。フロア設計もEV専用とし、バッテリー保護に重きを置いている。
バッテリー漏電に対する対策としては、衝突検知でバッテリーパックのリレーを遮断し、高電圧系の配線を強度設計している。また、浸水時の対策として、バッテリーパックやコネクターは防水構造。塩水浸けになった場合でも、塗装と厚みを確保して腐食による水漏れを防止している。