セミアクティブダンパー、乗り心地と操縦性の融合を追求する[自動車業界60秒ブリーフィング]

自動車業界における最新の技術動向として、セミアクティブダンパーの採用が増えている。このダンパーは、機械的なバルブ機構による減衰力特性の設定を制御可能なデバイスで高める仕組みである。車速に応じて減衰力を変えることで、乗り心地と操縦性安定性の両立が図れる。

1990年代に登場した初代のセミアクティブダンパーとは異なり、現代のものは、機械的制約から抑制が効かなかった領域だけをアクティブ制御する主流となっている。これにより、応答遅れなどのネガティブを解消し、乗り心地と操縦性安定性の高度なバランスを実現している。

著名な自動車メーカーは、この技術をさらに進化させ、特定のシーンでの制御や、振動の低減、制動距離短縮などの効能を追求している。日立オートモーティブシステムズなどの大手サプライヤーも、セミアクティブダンパーの開発に力を入れ、車両運動シミュレーション技術の向上で開発効率を高めている。

詳細はこちら→「セミアクティブ・ダンパーは何をやっているのか?」

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