日産「リーフ」のバッテリーを再利用したポータブル電源をJVCケンウッド、フォーアールエナジーと共同開発し販売

「日産リーフ」の再生バッテリーを利用したポータブル電源(写真は「ポータブルバッテリー from LEAF」)
日産自動車、JVCケンウッド、フォーアールエナジーは、電気自動車「日産リーフ」の再生バッテリーを利用し、3社で共同開発したポータブル電源を発売することを発表した。日産は、本商品を「ポータブルバッテリー from LEAF」として、9月1日より全国の日産自動車の販売店舗にて発売する。また、JVCケンウッドは、同様の製品を、本年中に公式オンラインストア「JVCケンウッドストア」を皮切りに発売する。

商品の特長

  • 車載可能:暑さや寒さに強いため、-20℃~60℃の環境において車内での使用や保管が可能。
  • 長期間保管可能:自己放電が少なく長期保管が可能なため、災害時等の非常時用電源として活用できる。
  • 繰り返し充電可能:約2,000回の繰り返し充電が可能のため、長い期間の使用が可能。

このポータブル電源は、これまでにグローバルで累計65万台以上を販売している電気自動車の「日産リーフ」で使用されていたバッテリーを再利用して開発されている。「リーフ」の車載バッテリーは、使用された後でも高い残存性能と安全性を持っており、再利用においても安心して使用できる仕様が実現されている。また、本製品は「リーフ」の中古バッテリーを再利用することで、製造時のCO₂発生を抑え、持続可能な脱炭素社会の実現に貢献する。

今回の共同開発、販売にあたり、日産は、製品の企画立案と自動車開発で培った車載環境での使用を実現するためのノウハウを提供している。JVCケンウッドは、カーナビゲーションやドライブレコーダーなどの車載機器やポータブル電源の開発で培った技術と知見を生かし、安全性はもちろん、使用済みバッテリーの再利用に最適化した設計のもと、製品化を実現し、生産する。フォーアールエナジーは、「リーフ」のバッテリーを二次利用するための開発を行い、ポータブル電源用に最適化されたバッテリーの供給を行っている。

主要諸元

■日産自動車
「ポータブルバッテリー from LEAF」(IPB-01N)全国希望小売価格:155,000円(税込み:170,500円)

「ポータブルバッテリー from LEAF」WEBカタログ

■JVCケンウッド
「ポータブル電源」(IPB-01G)全国希望小売価格:オープン価格

充電池タイプリチウムイオン充電池(リサイクルバッテリー)
充電池容量633Wh
入力12~25V DC 100W
AC出力【AC×2】100V AC 50/60Hz 合計600W(瞬間最大1,200W)
HIGH-POWER時 合計900W
USB出力【USB type-C™】5V DC 3A
【USB type-C™】5V/9V/15V/20V DC 3A(最大60 W)
【USB type-A×2】5V DC 1.5A
シガーソケット出力12V DC 10A 最大120W
充電時間ACアダプター使用時:約9.5時間
シガーアダプター使用時:約14時間
充電温度範囲0℃~45℃
動作温度範囲-20℃~60℃(ただし、バッテリー温度が60℃を超えた場合は停止)
外形寸法(W)×(H)×(D)
(ハンドル収納時)
370㎜×205㎜×282㎜
重量(重さ)14.4kg
サイクル寿命約2,000回

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