コマツ・Hondaが共同開発した電動マイクロショベル「「PC05E-1」販売開始

電動マイクロショベル「PC05E-1」
コマツは、本田技研工業(以下、Honda)と共同開発した電動マイクロショベル「PC05E-1」を本年10月より国内市場で発売する。電動化市場がまだ形成されていない国内の建設機械市場において、多様な機種を導入し顧客のニーズに応えることで2050年のカーボンニュートラル実現へ向けた早期の市場形成を目指す。

商品の主な特長

当該機は、2022年3月より国内市場に導入している電動マイクロショベル「PC01E-1」の系列拡大機種だ。コマツの建設機械の中でも小規模な土木・建築工事やガス・電気・配管工事などの現場で利用されることの多い現行のマイクロショベル「PC05-1」に、「PC01E-1」と同様に動力源としてHonda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック イー※ 以下、着脱式可搬バッテリー)や電動パワーユニット(eGX)を搭載することで電動化を実現している。

・ 環境にやさしくパワフルな電動モーターを採用 
バッテリー駆動のため、排出ガスとエンジン音を出さない。さらに、全回転域で力を発揮できる電動モーターの採用により、現行のエンジン車が苦手とする低回転数の作業においても力強い掘削性を発揮する。

・ 着脱式可搬バッテリー Honda Mobile Power Pack e: を採用 
バッテリーは交換式で誰でも簡単に交換・充電することができる。作業中に電池残量が少なくなった際はバッテリーを交換することで充電時間を待たずに作業を継続できる。また、充電についても専用充電器が家庭用100V電源に対応しているので、電源があればどこでも手軽に充電が可能。

・ 見やすいモニター画面
シンプルで見やすいモニター画面を搭載。運転時間やバッテリー残量などの情報を表示する。

・ らくらくメンテナンス 
エンジンを搭載していないため、エアクリーナーやフィルター類の清掃およびエンジンオイルの点検・燃料補給が不要。手間のかかる日常の点検・保守作業が大幅に軽減される。点検の際も作業が行いやすいようにバッテリーフードをフルオープンできる構造が採用されている。

ミッドシップレイアウトを採用したことで安定性とコンパクト性を両立 
バッテリーを機械中央部に配置した、ミッドシップレイアウトを採用。現行のエンジン車と同様に安定性とコンパクト性の両立を実現している。

・ 油圧ハンドツール用の油圧取り出し口を標準装備 
油圧ハンドツールの油圧源として活用できる油圧取り出し口を標準装備。多種多様な油圧ハンドツールを現場で使用できるため、幅広い作業ニーズに応える。また、現行のエンジン車と異なり、油圧ハンドツールの使用時に本体から排気ガスとエンジン音が出ないので、快適に作業を行うことができる。

主な仕様

【発売月】   2023年10月
【公表価格】  3,100千円(工場裸渡し消費税抜き)
【販売目標】  50台/年(国内のみ)

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