サスペンションのABC-基本から応用までのガイド[自動車業界60秒ブリーフィング]

サスペンションに関する疑問に対する解説は、自動車設計における多面的な考慮事項を浮き彫りにする。ブッシュの容量については、単純に大きい方が良いわけではなく、必要なばね特性、減衰特性、そして強度耐久性を総合的に考慮して決定される。容量が大きいと振動吸収は良くなるが、軸の位置を保持する能力は低下する可能性がある。また、ゴムの耐久性も考慮に入れる必要があり、これが技術的なハードルとなる。

フロントサスペンションのロワーアームのピボットに関しては、縦置きと横置きの違いは主にばね定数と取付構造に影響を与える。縦置きは上下方向のばね定数が低く、左右方向が高くなる。横置きはその逆である。また、縦置きは板金プレスのバーリング成形部に圧入が可能で、相対的に安価。横置きは溶接された別部材への圧入が必要で、相対的に高価となる。このような要因から、小型車では縦置き、大型車では横置きが多く採用されている。

より詳細を読む→サスペンションをめぐる、12の素朴な疑問

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