RD燃料は、廃食用油などから製造され、石油由来の燃料と比べてCO2排出を9割削減することができる。使用時に排出されるCO2は、食用油などの原料の植物が成長する際に吸収した分だけで、大気中のCO2総量は増えない上に、車両や給油設備を変更せず導入できるため、輸送分野での更なる利用拡大が期待されている。
今回、TGロジスティクスでは、国内でRD輸送や給油などのサプライチェーンを構築している伊藤忠エネクスと協業した実証実験用に、既存トラック(軽油車)の1台をRD燃料専用として使用が開始された。当車両は、一宮市と名古屋港の2つの物流センター間を繋ぐルートを約3,000キロ/月走行し、CO2削減量は約26トン/年に相当する。
TGロジスティクスは、現在55台のトラックを保有しており、今回の実証実験の結果を踏まえて本格的な導入が検討される。