遮音材と吸音材は、自動車の内装において主に用いられる防音材であり、それぞれ異なる機能と原理に基づいています。遮音材は「透過損失（TL）」という指標でその効果を評価されます。この材料は、一般にエンジンと室内を仕切るバルクヘッドやフロアカーペットに使用され、主にゴムとフェルトの二層構造です。
遮音材は、鋼板に対して騒音の透過を減らす役割を果たします。特に「ばねマス共振系」として働くこの材料は、鋼板の振動を減衰させることで音の透過を阻止します。遮音材は、特に400Hz以上の高周波数の騒音に対して効果的です。
遮音材の重量は2.5kg/m²から6.5kg/m²であり、これは車内に装着する際にはかなりの重さになり得ます。そのため、この材料の選定と配置は、車の全体重とも関連してきます。
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