豊田自動織機は、脱炭素社会実現に向けた次世代エネルギーとして注目される水素の普及に向け、2016年に国内で初めて※FCフォークリフトを発売するなど、FC技術を高めてきた。2021年には、さらなる水素利活用の促進を目的に、フォークリフト用FCシステムの発電に関わる部品をパッケージ化した8kWクラス FCモジュールの開発を発表した。エアコンプレッサーや水素循環ポンプなどの主要な構成部品を内製している豊田自動織機の強みを活かした最適設計により、コンパクト化が実現されており、現在は発電機などへの適用に向けた実証実験が進められている。
今回、新たに開発された50kWクラスは、8kWクラスをベースに、燃料電池セルの増量などにより、出力を高めたものである。水素ステーションや配送網の整備を背景に、より出力の高い機器のFC化ニーズが高まる中、50kWクラスは、フォークリフトや農業機械、建設機械、工場用非常電源などの機器への搭載が想定されている。