オーストリアのモーターサイクルメーカーKTMが、彼らのフラッグシップモデル「1390 スーパーデューク R」の2024年モデルにおいて、革新的なアップデートを施した。新モデルは、水冷V型2気筒DOHCエンジン(LC8)を搭載し、排気量を1,301ccから1,350ccへ拡大。このエンジンは、クロモリ鋼管製のコンパクトなスペースフレームに搭載され、ツイスト剛性にも貢献している。
特筆すべきは、吸気側に可変バルブタイミング機構(VVT)を初めて装備した点である。この技術により、エンジンは回転数に応じて異なるバルブリフトを使用し、全回転域でのパワーとトルクの向上を実現している。また、ボアアップによる排気量の増加と新設計のラムエアシステムの採用により、最高出力を140kW、最大トルクを145NMへと引き上げ、新たなEURO5+排出ガス規制にも対応している。
「1390 スーパーデューク R エヴォ」は、WP社製の最新世代セミアクティブテクノロジー(SAT)を足回りに搭載し、公道からサーキットまで対応する幅広い調整機能を提供している。このアップデートにより、KTMはさらなる高性能化を達成し、モーターサイクル業界においてその地位を確固たるものにしている。
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