直列6気筒の進化形、マツダのSKYACTIV-G 3.3を徹底解析[自動車業界60秒ブリーフィング]

SKYACTIV-G 3.3は、直列6気筒のガソリンターボエンジンであり、マツダの縦置きラージ商品群に向けて設計された。このエンジンは、特に革新的な技術の採用がないものの、3.3Lの大排気量とディーゼルエンジンとの共通化が主な特徴である。燃料効率や排ガス削減のため、タンブル強化のSI燃焼、8速AT、マイルドハイブリッドの技術が採用されている。

このエンジンの開発におけるマツダの狙いは、SKYACTIV-Xのような高度な技術を避け、より一般的でコスト効率の良いソリューションを目指すことにあった。北米市場を主なターゲットとし、高出力と低出力の二つのバージョンが提供される。しかし、欧州の競合他社と比べると最大出力やトルクは控えめに設定されている。

ディーゼルエンジンとの共通化はこのプロジェクトの大きな特徴であり、シリンダーブロックやクランク系の基本寸法が同一である。これにより、部品の共通化が図られ、コスト効率が向上している。しかし、この共通化により、ガソリンエンジン特有の技術的な進歩は限定的である。

燃焼室の設計は、タンブルポートを通じて高速燃焼を促進し、熱効率を向上させるためのものである。また、マイルドハイブリッドシステムを含む8速ATは、低負荷運転領域での燃費を改善するために導入されている。

詳細を読む→マツダ直列6気筒第二弾:SKYACTIV-G 3.3とはどのようなエンジンか

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