日本製鉄、メカニカル鋼管でSuMPO環境ラベルプログラム「エコリーフ宣言」の認証を新たに2件取得

日本製鉄は、カーボンニュートラルを推進する顧客のニーズに応えるため、電縫メカニカル鋼管(以下、ERW)と継目無メカニカル鋼管(以下、SML)の2品種において、サステナブル経営推進機構(SuMPO)の「SuMPO環境ラベルプログラム」に基づく「エコリーフ宣言」※1の認証を新たに2件※2取得したことを発表した。

日本製鉄のメカニカル鋼管(ERW・SML)は、自動車や建設・産業機械等、機械構造用の分野において使用され、優れた品質によって広く好評を集めている。また、日本製鉄がこれまで蓄積してきた加工・利用の豊富な技術と鋼管製品の持つ品質特性を活かし、部品の軽量化及び高強度化等、CO2排出量の削減に寄与する商品群※3の開発も行われてきた。

エコリーフ宣言は、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法を用いて、資源採取から製造、物流、使用、廃棄・リサイクルまでの製品のライフサイクル全体を考えた環境情報を定量的に開示するEPD認証制度の一つだ。顧客はこれにより、鋼管製品のライフサイクルでの環境負荷を客観的に評価することが可能となり、今後注目される公共調達物品におけるCO2排出量表示への動き等への対応も容易となる。さらに、環境負荷低減に繋がる鋼管商品群の活用と合わせて、サプライチェーン全体でのカーボンニュートラルに向けた取り組みをより一層強化することができる。

日本製鉄が認証を取得したエコリーフ宣言は、2019年12月、H形鋼で最初に取得して以降、各品種・製品で取得を進めてきた。今回、メカニカル鋼管での認証取得は初めてで、これまでの合計54件となり、日本製鉄の鉄鋼製品の大半をカバーしている。世界でカーボンニュートラルに向けた動きが加速している中、顧客からは、使用する素材までも含めた評価を求められる分野が増えている。

【注釈】

※1:SuMPO環境ラベルプログラム エコリーフ宣言
国際規格ISO 14025に準拠した「タイプⅢ環境宣言」で、いわゆるEPD(Environmental Product Declaration)の1つ。EPDは、宣言された製品の資源採取から製造、物流、使用、廃棄・リサイクルに至るまでの定量的な環境情報を示しており、エコリーフ宣言は(一社)サステナブル経営推進機構が管理運営している。

※2:認証取得した2件
JR-AW-23018E メカニカル鋼管(ERW)
JR-AW-23019E メカニカル鋼管(SML)

※3:「中空スタビライザ用鋼管」「中空ドライブシャフト用鋼管」「トーションビーム用鋼管」
「機械構造用高張力鋼管「SUMISTRONG」」等

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