サスペンション性能を左右するばね鋼の最前線、バナジウムを添加する効能[自動車業界60秒ブリーフィング]

コイルスプリングは自動車のサスペンションシステムに不可欠な部品であり、ばね鋼はその重要な素材である。コイルスプリングの製造過程では、ばね鋼の棒材を加熱し、らせん状に巻きつけることから始まる。

この過程において、素材の性質が最終製品の性能に直結する。サスペンション用コイルスプリングに求められる主な性質には、弾性限、疲労強度、耐へたり性があり、これらは主に炭素やケイ素の含有率によって決まる。新日本製鐵(現・日本製鉄)によると、これらの性能は高い弾性限、高い疲労強度、そして高い耐へたり性を備えている必要がある。

近年の自動車業界では、コイルスプリングに対する新たな要求が出てきている。一つは巻き数の減少であり、これによりばね自体の重量を軽減すると共に、配置スペースの限界に対応する。

詳細を読む→ばね鋼:コイルスプリングに求められる性質と構造

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