自動車工場敷設の要点、土地選定から稼動開始まで[自動車業界60秒ブリーフィング]

自動車工場の敷設は、土地の選定から始まり、各種設備の設置まで多岐にわたる。最初に重要なのは、まとまった敷地の確保と地盤の強固さである。外部からの部品納入や完成車の搬出、通勤の便も考慮される。工場は一般的にボディ組立、塗装、サブアッセンブリー、ファイナルアッセンブリーの4つのセクションに分かれており、これらが効率よく配置される。

ボディ組立では、金属加工・成形が行われる。完成したボディは塗装工程に運ばれ、保護と意匠性を高める。塗装後、サブアッセンブリーで各部品が組み付けられたボディは、ファイナルアッセンブリーラインに移送され、最終的に車が完成する。

工場の設計には、現場の確認・調整が重要で、各セクションの配置と連携が最適化される。また、近年はサブアッセンブリー作業の外部化が進み、工場内の面積配分も変化している。例えば、トヨタのフランス工場は、スター型配置を採用し、床面積とエネルギー消費を削減した。

詳細を読む→自動車製造工場ができあがるまで:製造業の“聖域”構築の過程を見る
※本稿は2010年5月に執筆したものです。

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