レクサスLS:ドアのアルミ化で25%軽量化を実現[自動車業界60秒ブリーフィング]

レクサスLSは、アルミ合金を積極的に採用したフラッグシップ・セダンである。特に注目すべきは、ドアのアルミ化である。UACJの協力を得て、LSのドアはインナーとアウターパネルの両方に6000系アルミ合金を使用している。通常、インナーパネルには成形性の高い5000系アルミを使用するが、トヨタは耐デント性と成形性を両立させるために6000系を選んだ。

アルミ化の主な目的は軽量化であり、スチール製と比較して25%の軽量化を実現した。LSのボディは、フロントフェンダー、サスタワー、バンパービーム、ドアを含む「ふたもの」部分にもアルミを使用している。特にドアインナーの一体成形は、他社が3分割するところを一体で成形する技術が用いられており、これにはUACJの技術支援が大いに役立った。

アルミ製ドアの製造には、高い寸法精度を維持するためのスプリングバック対策が重要である。欧州メーカーでは5〜6工程でプレスするが、トヨタは4工程でこれを実現している。鉄よりも成形が難しいアルミを用いるためには、金型技術の開発が不可欠であった。

詳細を読む→フルアルミでドアをつくる:レクサスLSのテクノロジー

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