CVT(無段変速機)と電気モーターの組み合わせが欧州で提案された背景には、電気モーターの効率を最大限に引き出す目的がある。CVTはそのシームレスな変速特性を活かし、電気モーターを効率的な回転域で運用し続けることが可能である。
この組み合わせにより、モーターの低回転域での効率の低さを補い、効率の高い運転を実現できる。実際のシミュレーションでも、モーター効率90%の領域を長く使えることが確認されている。
日本ではCVTは一般的だが、欧州ではこれまで主にMT(マニュアルトランスミッション)やDCT(デュアルクラッチトランスミッション)が主流であった。
欧州のエンジニアたちは、燃費効率の高いエンジンがあればCVTは必要ないと考えていたが、電動化が進む中でその認識が変わりつつある。ボッシュやシェフラーなどの企業がCVT+電気モーターの提案を進めており、実現可能性も高いと評価されている。
詳細を読む→提案の主は日本ではなく、意外にも欧州だった|「CVT+電気モーター」は「あり」か?