中国のEV墓場の実態[自動車業界60秒ブリーフィング]

中国におけるEVの急速な普及は、環境に優しいはずのEVが環境破壊を招くという皮肉な現象を引き起こしている。特に「EV墓場」と呼ばれる現象はその象徴的な問題である。広大な土地に適切な処理を受けずに放置されたEVが大量に存在する光景は、中国だけでなく世界各国に警鐘を鳴らすべき事態である。

この問題の根底には、中国政府の積極的な補助金制度と過度な市場競争がある。EVの生産や販売を奨励する政策により、メーカーは補助金を得るために大量のEVを生産し、一部は架空登録まで行っていたとされる。その結果、使用されないまま放置されるEVが急増し、EV墓場が形成されることとなった。また、競争に敗れた企業が倒産し、処分できないEVを放置することも問題を加速させている。

さらに、放置されたEVが環境に与える影響は深刻である。特にリチウムイオン電池の廃棄は、環境汚染や火災のリスクを伴う。

詳細を読む→中国EV墓場から見る環境配慮が環境破壊を生む皮肉

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