48Vシステムで進化するマイルドハイブリッド車[自動車業界60秒ブリーフィング]

オルタネーターを小型モーターとして利用し、低出力ながら高頻度のアシスト制御を行うシンプルなハイブリッドは、内燃エンジン(ICE)始動時にクランク軸を外部のベルトで回転させるスタータージェネレーターを利用する。

これが発電機としても機能する通常のICE車に必須の装備であり、通常2〜3kWの出力が10kW程度に高出力化されると、高性能バッテリーとの組み合わせで発進や加速時のエンジンアシスト効果が大きくなる。48Vの電源を使うことで、高電圧の安全面の配慮が不要となり、燃料の節約効果が期待できる。

独・ボッシュは、2010年以降250万台分の電動車向けユニットを供給しており、現在90の開発プロジェクトを進行中である。HEVの比率が減り、BEV(バッテリー・エレクトリック・ビークル)の比率が増加するという予測がある中、48V電源を用いたMHEV(マイルド・ハイブリッド車)は、2030年に全体の20%を占めると予測されているが、カーボンニュートラルへの要求が高まると17%程度に減少する可能性もある。

詳細を読む→シンプルなハイブリッドの可能性|オルタネーターを小型モーターに使い、低出力ながら高頻度のアシスト制御

キーワードで検索する

著者プロフィール

Motor Fan illustrated編集部 近影

Motor Fan illustrated編集部