スバルの「CB18型」エンジンには、リーンバーン技術と急速燃焼技術が採用されている。これにより、燃焼ガスの温度を下げ、冷却損失を減少させるとともに、空気量を増やしてポンプ損失を低減する。しかし、リーンバーンには燃焼速度の低下や着火性の悪化、三元触媒の浄化能力低下といった課題もある。
CB18型はこれらの課題を克服するために、吸気ポートやバルブの設計を見直し、タンブル流を強化した。具体的には、バルブの挟み角を倒し、吸気ポートを湾曲させ、ピストンの冠面を平滑にすることで、タンブル流を圧縮行程後半まで維持し、燃焼期間中の乱れを強化した。
また、着火性の悪化に対しては、着火アシスト噴射を導入し、インジェクターと点火プラグをシリンダーの中央に配置することで、点火直前に燃料を微量噴射し、点火プラグ周りに濃い混合気を形成した。この方法により、燃焼の安定性と初期の燃焼速度を向上させた。
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