ヤンマーが実現する「2cm」の精度、正確無比な農業自動運転[自動車業界60秒ブリーフィング]

RTK-GNSS(リアルタイム・キネマティック・グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム)は、農業における高精度な自動運転を実現するための技術である。一般的なGPSが数メートルの誤差を持つのに対し、RTK-GNSSは2〜3cmの精度で位置情報を提供する。この高精度は、基地局と移動局間でリアルタイムに誤差情報を補正する仕組みによって達成される。基地局が正確な位置を常に把握し、その誤差情報を移動局に送信し、移動局はこれを基に正確な位置を算出する。

ヤンマーアグリの自動運転農機「SMARTPILOT®」シリーズでは、D-GNSSとRTK-GNSSが用途に応じて使い分けられている。D-GNSSは30cm程度の誤差を持つが、RTK-GNSSはより高精度な測位が可能だ。また、IMU(慣性計測装置)により、農地の凹凸に対しても高精度な作業が可能となる。

RTK-GNSSと自動運転技術、無段変速技術の組み合わせにより、農業機械はさらに効率的で精密な作業が可能になり、農業の未来を大きく変える可能性を秘めている。

詳細を読む→「RTK-GNSS」はどのように高精度測位を実現するのか|ヤンマーに訊く、農機のAD/ADAS技術②

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