横浜ゴムはカーボンニュートラルの達成とモータースポーツの持続可能な発展を目指す活動の一環として、スーパーフォーミュラを統括する日本レースプロモーションが進めるプロジェクト「SUPER FORMULA NEXT50(ゴー)」に賛同し、2023年からスーパーフォーミュラに再生・リサイクル原料を活用したレーシングタイヤ(ドライ用で約33%の再生・リサイクル原料を使用)を供給している。
今シーズンのタイヤは再生・リサイクル原料比率をさらに高め、約46%※1を達成しており、2月18日、19日に開催される公式テストから供給する。レースは3月7日に開幕戦を迎え、11月まで全12ラウンドが予定されている。また、再生・リサイクル原料比率の向上を目指しながら、走行性能のさらなるレベルアップも追求され、特にウェット用タイヤではウォームアップ性能をはじめとしたグリップ性能が向上されている。
2025年供給タイヤはドライ、ウェット用ともに新たな植物由来オイルが採用された。また、ウェット用は今回からドライ用と同様にマスバランス方式※2の合成ゴムを活用するとともに、籾殻由来のシリカが新規採用されている。従来から使用されていた植物由来の配合剤や再生ワイヤ、再生ゴムはドライ、ウェット用ともに継続採用されている。


横浜ゴムは今後も再生・リサイクル原料比率と走行性能の向上を実現する技術開発が目指され、持続可能なモータースポーツの実現に貢献する。 なお、供給タイヤは三島工場のモータースポーツ用タイヤの生産ラインにおいて、再生可能エネルギー電力により生産されている。
※1 再生・リサイクル原料比率はドライ・ウェット用タイヤの平均値。
※2 マスバランス方式:原料から商品への加工・流通工程において、使用したバイオマス由来の原料と同じ重量だけ商品へバイオマス由来という特性を割り当てることができる手法。バイオマス由来の原料を割り当てられた原料については、実際のバイオマス由来原料の含有量とは関係なく、バイオマス由来原料としてみなされる。