Pirelli Cyber Tyre
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PAGANI Utopia Roadster

タイヤや路面の状況をタイヤが発信

サイバータイヤを装着した「パガーニ ウトピア ロードスター」。
ピレリ、パガーニ・アウトモビリ、ボッシュ・エンジニアリングが共同で開発した「サイバータイヤ」は、タイヤの状況や路面コンディションを、タイヤに搭載されたセンサーで計測・発信する。

パガーニ ウトピア ロードスターに初採用された「サイバータイヤ」技術は、現在、プレミアムセグメントを中心に、様々なモデルへの展開が進められている。その目的は、幅広い車種への普及を通じて、安全性への貢献を最大化することにある。

センサーフュージョン技術をタイヤへと統合したことで、自動運転やADAS(先進運転支援システム)の進化を進める狙いもある。ピレリはイタリアの高速道路網で実施試験を行い、「サイバータイヤ」を活用した道路インフラ監視に関する契約を締結。ピレリの技術はシステムを搭載した車両の安全性と性能の向上だけでなく、道路状況のモニタリングも可能にしており、公道での安全性を大幅に高める予測保全の実現を目指している。

ピレリ、パガーニ・アウトモビリ、ボッシュ・エンジニアリングの3社は、サイバータイヤのテクノロジーを実際の車両に導入。構築されたデジタルエコシステムにより、タイヤは受動的な構成パーツから、タイヤや路面状況に関するリアルタイムデータを送信できる能動的なセンサーへと進化することになった。

ピレリの最高技術責任者(CTO)を務めるピエロ・ミザーニは、サイバータイヤについて次のように説明を加えた。

「サイバータイヤ技術の進化は、20年以上前に描かれた、タイヤを受動的な要素から能動的なセンサーへと変革し、単に力を伝達するだけでなくデータ生成を可能にするというビジョンを具現化したものです。今回、パガーニ・アウトモビリやボッシュとの協業により、デジタルを通じた安全性と性能の新時代を切りひらき、その先見性の正しさを証明しました」

3社の協力によりタイヤからの通信を実施

サイバータイヤを履いて走行する、「パガーニ ウトピア ロードスター」。
実走テストでは、パガーニ ウトピア ロードスターに装着されたサイバータイヤからの情報が、ボッシュの協力で通信されている。

今回、サイバータイヤ技術を標準装備した「パガーニ ウトピア ロードスター」が、設計・製造が行われたボローニャ北部サン・チェザリオ・スル・パナーロのパガーニ・アウトモビリ本社を出発。このウトピア ロードスターは、車両ダイナミクスを制御する電子システムと統合された、サイバータイヤを初めて採用したモデルとなる。

タイヤとABS、ESP、トラクションコントロールなどのシステム間の通信は、ボッシュとの協業により実現。車両は、ドイツ・シュトゥットガルト北部アプシュタットのボッシュ・エンジニアリング本社へと向かい、その後、イタリア・ミラノへと戻り、この先進的技術が構想・開発されたピレリ本社に到着している。

行程の各ステージでは、パガーニ・アウトモビリ創業者であり同社を牽引するオラチオ・パガーニ、ボッシュ・エンジニアリングのヨハネス=ヨルグ・リューガーCEO、ピレリのミザーニCTO、そしてピレリ・サイバー部門責任者のコラード・ロッカが参加し、サイバータイヤのプレゼンテーションも行われた。

今回の実走テストを終えたオラチオ・パガーニは次のようにコメントしている。

「20年以上にわたり、私たちパガーニ・アウトモビリの研究開発は、レオナルド・ダ・ヴィンチの『芸術と科学』という理念に導かれてきました。ハイパーカーは単に速いだけでなく、ドライバーに信頼と安全性をもたらす“芸術作品”でなければならないのです」

「ピレリのサイバータイヤによって、タイヤはまるで人間の手のような感覚を備え、路面を感じ取り、その情報をパガーニ・ウトピア・ロードスターの電子的な心臓部である制御システムへと伝えます。これにより、あらゆる瞬間の走行が完全なコントロールのもとにある体験へと昇華されることになりました」

「ピレリ・サイバータイヤ」を動画でチェック!