ヤマハ発動機は2024年3月に、フォーミュラEのレーシングチームに車体を供給するLolaと、フォーミュラEの第3世代マシン「GEN3EVO」における技術提携契約を結んだ。今シーズン(シーズン11)から、ヤマハ発動機とLolaが協力して開発・供給した電動パワートレーン(動力ユニット)を搭載したマシンで、ドイツに拠点を置くレーシングチーム、ABT(アプト)と共に「ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム」としてレースに参戦している。
Lolaは英国の老舗レーシングカー開発会社で、数々の国際自動車レースへマシンを送り出している。同社はサステナブル・モータースポーツを掲げ、電動レース技術獲得を目的に、シーズン11(2024-2025年)から、フォーミュラE規格に準拠した車体パッケージの開発・供給を行っている。
フォーミュラEでは、2026-2027年に開催されるシーズン13から第4世代マシン「GEN4」が導入され、テクニカルレギュレーションが変更となる。最大出力は600kW、回生量は最大700kWに引き上げられ、これまで以上に進化したエネルギー効率を実現する技術が求められる見込みとされている。
