ABB:世界最速の電気自動車用充電器を発表

ABBは9月30日、市場で最速の充電体験を提供する革新的なオールインワン電気自動車(EV)用充電器を発表した。

「世界各国の政府が気候変動対策のために電気自動車や充電ネットワークを優遇する公共政策を打ち出している中、EV充電インフラ、特に高速、便利かつ操作が容易な充電器に対する需要はかつてないほど高まっています」とABBのE-モビリティディビジョンのプレジデントであるフランク・ミューロン氏は述べている。
「様々なニーズに対応する充電オプションを備えたTerra 360はその需要を満たし、e-モビリティの採用を世界的に加速させるための鍵となります」

「電気自動車用急速充電の世界的リーダーとして低炭素社会の実現に重要な役割を果たしているABBにとって、 本日は大変エキサイティングな日です」とABBのチーフコミュニケーションおよび持続可能性責任者であるTheodor Swedjemark氏は述べている。
「世界のCO2排出量の5分の1近くを道路輸送が占める中、パリ協定の気候目標を達成するためには、eモビリティが不可欠です。また、当社の全社用車1万台以上を無排出車両に切り替えることで、私たちは模範を示してまいります」

 欧州では2021年末から、米国、ラテンアメリカ、アジア太平洋地域では2022年から発売予定のTerra 360はEVドライバーの日々のニーズと期待を考慮して設計されている。ABB E-モビリティの大規模な設置基盤によって得られた豊富な現場経験を生かして、Terra 360はスピードと利便性に加えて快適性、使いやすさ、親しみやすさを提供する。

 その革新的な照明システムはユーザを充電プロセスに誘導し、EVバッテリの充電状態(SoC)および最適な充電セッションが終了するまでの残り時間を示す。この世界最速のEV充電器は車いすでも利用でき、人間工学に基づいたケーブルマネジメントシステムを採用しているため、ドライバーは最小限の労力で素早く充電できる。

 ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、および店舗において個人のEVドライバーのニーズに対応するだけでなく、Terra 360充電器は企業の商業施設に設置して電気自動車、バン、およびトラックフリートの充電も可能。これにより、所有する企業は最大4台の車両を夜間充電したり、日中にEVを短時間で充電したりできる柔軟性を得られる。Terra 360充電器は設置面積が小さいため、スペースが限られている小規模の車庫や駐車場にも設置できる。

 Terra 360充電器は完全にカスタマイズ可能。外観をパーソナライズするために、顧客は異なるラッピングを施したり、LEDライトストリップの色を変更したりすることで充電器を「ブランド化」できる。動画および画像を再生するための統合された27インチの広告スクリーンを含むオプションも選択可能。

 ABBはEVインフラの世界的リーダーで、電気自動車、電気・ハイブリッドバス、バン、トラック、船舶、鉄道向けのあらゆる充電および電化ソリューションを提供している。ABBは2010年にeモビリティ市場に参入し、現在では88以上の市場でDC急速充電器2万基以上、AC充電器をChargedot経由の販売を含めて44万基、計46万基以上の電気自動車用充電器を販売している。ABBのハイパワー充電器はIONITYおよびElectrify Americaなどの国際充電事業者とのパートナーシップを通じて既に世界中に配備されている。

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