「Z34を鍛えぬく闘魂ボディキット」カッコ良さと高機能を両立したバリスの野心作!

フェアレディZの戦闘力を高める “アライジング2”という傑作

研ぎ澄まされた官能、我が儘なフォルム。

ショートホイールベース化と軽量化によりスポーツカーとしての純度を高め、鮮烈なデビューを果たしたZ34。ロングノーズ・ショートデッキという伝統のスタイリングは、獲物に飛びかかろうと身構えるチーターのような凝縮感と躍動感に溢れている。

この素材をエアロチューナーである“バリス”は、さらにスポーツ濃度を高めるべく取り組んできた。モデルデビュー直後に純正バンパー対応のリップスポイラー『アライジング1』をリリースし、2014年の東京オートサロンでは待望のバンパースポイラーを発表。この『アライジング2』ではサーキット走行で顕著な油温のヒート傾向を対策するべく、冷却効率向上を徹底しながら、空力とチューンドに相応しいアピアランスが追求されている。各部を見ていこう。

リップ別体2ピース構造を採用するバンパースポイラー。開口部は左右に仕切りが設けられており、追加オイルクーラー用ダクトとして機能する。

どこか有機的なイメージの純正に対し、各種ダクトのレイアウトによってメカニカルな印象を与えるのがバリスのフロントバンパー。オイルクーラーの追加を想定した導風板付きのサブダクトや、吸気システムを左右バンク独立で備えるVQ37VHR用の2連インテークダクトなど、ポテンシャル向上に不可欠なデバイスを配備する。サイズはリップ部分で純正比+80mm。

ワイド幅こそ片側8mmと控えめなフェンダーだが、エンジンルーム内の熱気とタイヤハウスの乱流を引き抜くことに重点を置いたデザインが採用されている。

フロントフェンダーはサイドフィンパネルとの2ピース構造。ドアミラー前のダクトがエンジンルーム内にこもる熱を排出し、下部のダクトはタイヤハウス内の乱流を引き抜く設計だ。なお、サイドスカート前方にもフロア下の気流を抜くダクトが設けられている。

リヤバンパーも本体とスカート部の別体構造を採用。各部にディテールを追加することで、ボリュームのあるリヤビューに軽快感を演出する。マフラーはアミューズコーポレーションのR1チタンを装備。

当初は純正リヤスポイラー穴への取り付けを想定したが、そうするとステーの間隔が広がり、ローマウントウイングとの見た目の相性が悪くなってしまう。そこでウイングベースを採用した2段式リヤウイングとし、ステー間隔を狭めているのだ。

GTウイングにはバリス独自の解釈が見て取れる。フラップはZ34のスマートさを損なわない翼端板一体のユーロデザインで、スポイラー形状のウイングベースとの同時装着を前提とし、ローマウント&ナローサイズながら確実にトラクションを向上させる設計となっている。

バリスの代名詞とも言える、クーリングボンネットも見どころだ。バンパー開口部から取り込んだフレッシュエアを効率よく引き抜くアウトレットを装備し、水温や油温の冷却に貢献する。

ホイールはボルクレーシングG25(F10.0J×20+30 R10.5J×20+25)で、タイヤにはポテンザS001(F275/30 R285/30)を履く。

ホイールはボルクレーシングG25を装着。標準色ではなくオプションカラーのハイパーブルーを選択する。キャンディ塗装の派手な青が黒いボディに軽快感をプラスする。そして、ブレーキキットはオリジナルランデュース製でフロントに8ポット、リヤに6ポットを装備。キャリパーのビビッドなオレンジも目を惹くアクセントだ。

そして、これらの機能性をビジュアルとして昇華させるデザイニングこそ、バリスの真骨頂。流線型フォルムにシャープさを与えるエッジの効いたプレスライン。スポーツマインドを昂ぶらせるカーボンによる演出。Zの官能的なスタイリングをさらに研ぎ澄ませ、トップアスリートに相応しい姿態へと進化させる。それが、Z34アライジング2というエアロプログラムである。(PHOTO:南井浩孝)

●取材協力:バリス TEL:042-689-2939

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