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白/黒/赤をテーマに外装をフルモディファイ!
エンジンはHKSのGT100Rタービンキットで増強
普段乗りはメルセデスGLEクーペで、このド派手なS660は大切なセカンドカーというkuriakiさん。「もう30年前くらいでしょうか。ホンダからビートが発表されたのは。欲しかったんですけど当時はお金がなくて買えなかったんですよね。だから、ビートの後継にあたるエスロクが発表された時は嬉しかったです」と、S660への思いを語る。
当初は660台限定のS660コンセプトエディションを狙っていたが、ディーラー3件に申し込むも全滅。そこでアルファグレードを購入し、改造をスタートさせた。見所は山ほどあるが、ガンプラ400体で鍛えたというテクニックを駆使した外装モディファイはやはり見逃せないポイントだ。
まずフロントから。純正バンパーにリザルトジャパンのバンパーダクトと無限アンダースポイラーという仕様だが、その下部に製品レベルの自作リップスポイラーとカナードを追加。さらに、パンドラのエアロボンネットは先端を延長するロングノーズ加工を施し、攻撃的なフロントフェイスを演出している。もちろんこれらの作業はkuriakiさんのDIYによるものだ。
リヤも凄まじい。エアロワークスのエンジンフードやガレージベリーのGTウイングなど大物を装備しつつ、リヤスポイラーおよびディフューザーを自作して追加。マフラーはカキモト改をインストールしているが、現在ワンオフの音量可変式マフラーをオーダー中とのこと。
そしてエクステリアを覆い尽くすグラフィックは、kuriakiさんがGTカーを意識してデザインし、業者に依頼したものだ。ソフトトップまで色合わせしているのは驚きだが、これはkuriakiさん自らがPVC材をミシンで縫って製作したものだったりする。リザルトジャパンのガルウイングを含め、インパクト抜群!
エクステリアと絶妙のマッチングをみせるホイールは、ワークエモーションのCR極でサイズはフロント16インチの6J、リヤ17インチの6.5J。タイヤはフロント165/50-16、リヤ195/45-17をセットしている。車高はテインのFLEX車高調で程よくローダウンしている。
ドレスアップ仕様かと思いきや、キッチリとパワー系にも手を入れているのがこのエスロクの凄いところだ。エンジンはHKSのGT100Rタービンキットでドーピングし、触媒もHKSのメタルキャタライザーに変更。制御はHKSのフラッシュエディターを使用し、プログラムは44Gのオリジナルとなる。
一方のインテリアはストリート然とした仕上がりだ。シートはレカロのフルバケを2脚装備、ドア内張りパネルはエクステリアに合わせて缶スプレーで塗装している。
「ちょうど今、エンジンフードを自作しているんです。ブガッティシロンっぽいデザインのやつ」とkuriakiさん。DIYで楽しみながらS660を自分の理想形に近づけていく。kuriakiさんにとって、S660は大切な相棒であり、1/1スケールのプラモデルなのかもしれない。(取材イベント:【S660】富士の麓でオフ会をしよう)