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日本文化を愛するニュージーランド人オーナーが製作!
ニュージーランドからの帰国を果たしたフルチューンセリカXX
見るからに只者ではない雰囲気を醸し出すこのMA61型セリカXXは、ニュージーランド人のオーナーが仕上げたリアルチューンドだ。
「ニュージーランドに住んでいる時に、日本から輸入したクルマなんです。で、今日付けているナンバープレートはその当時と同じ文字列のもので、”TOYOTA”と”TOY”と”V8”にちなんでます(笑) 大切な相棒なので、日本に引っ越す際に一緒に持ってきました」とはオーナー。
ナンバーの由来としてオーナーの口から飛び出した“V8”というワードだが、もちろんそれはこのセリカXXのエンジンのことを指している。何と心臓部は元々の5M-GEUを降ろし、セルシオなどに採用されていた1UZ-FE型の4.0L・V8をスワップしているのだ。
ボンネットから飛び出しているのは、イートン製のM112型スーパーチャージャーユニット。これにより、500ps&90kgmという強烈なパワーを獲得。冷却系も、水とエタノールを混合した液体を燃焼室に噴射することで燃焼室温度を下げる“ウォーターインジェクション”を投入するなど、パワー系のメイキングはいかにもニュージランドらしい仕上がりだ。
リレー&ヒューズ関係はリヤシート位置に集約して配置。そこにエンジンマネージメントを司るフルコンのLINK G4も美しくレイアウトし、サイバーな雰囲気を演出している。
DIYで製作したというマフラーは、左右のサイドステップ後端からテールエンドが突き出す仕様となる。エキゾーストサウンドは、完全にアメリカンV8マッスルのそれだ。
オーナー拘りのホイールは、前後ともに15インチでフロントが8.5J、リヤが10Jのスピードスター・ロンシャンXR-4。「日本の改造車と言えばコレ!」というくらいのお気に入りホイールなのだそう。
サスペンションは純正ショックにコニの車高調をドッキングしたワンオフスペシャル。ブレーキキャリパーはウィルウッド製を装備している。
エクステリアパーツの中で存在感を放つ、サイドステップ一体構造の前後オーバーフェンダーもオーナーの手作り。ちなみにボディカラーは、オーストラリアのフォード車に設定されたイエロー系のものを採用している。
室内はアンダーコートまでを全て剥がした上で、ボディ同色にリペイント。シートはドライバーズ&ナビともにブリッドのフルバケ(ジータIII)という漢仕様だ。
リヤセクションには往年のアイローネゲートを装備し、街道レーサー風の雰囲気を演出。チューニングに統一性はないが、常識に捉われないクロスオーバー感こそがこのセリカXXの個性なのである。
PHOTO:堤晋一
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