「この2代目シビックタイプRは過激すぎる!」2.5LハイコンプVTECエンジンが生み出す圧巻のパフォーマンス

格上マシンと戦えるK24改2.5L換装のバトル仕様

500ccアップの余裕で快適&快速を極めたEP3!

イギリス生産、インパネシフト式ミッション、大柄のボディ…等々、様々な理由から「歴代で最もタイプRらしくないモデル」というレッテルが貼られた2代目のEP3型シビックタイプR。事実、販売台数は約4700台と、初代NSXよりも少なかったのである。

しかし、それはあくまで日本国内での話。海外での人気は歴代モデル同様に高く、それを証明するようにチューニングパーツも豊富に用意されているのだ。

ここで紹介するEP3シビックタイプRは、そんな海外製のエンジンパーツを使ってパワーチューンが施された1台。老舗ショップ“クォーターマイル”の手により、2.5Lまで排気量を引き上げたK24ユニットが搭載されている。

その手法は、腰下にアコード用のK24(87φ×99mm:2354cc)ブロックに、ブライアン・クロワー製のストロークアップキットを組み込むという内容。

ちなみに、ピストン径を90φまで広げれば2600ccを超える排気量を手にすることも可能だが、これを実現するにはスリーブ交換など費用がかさむ。そのため、ピストン径はノーマルシリンダーの拡大でギリギリいける89φに抑えているのがポイントだ。

さらに、ヘッドには戸田レーシングのハイカムを投入した上で圧縮比を12:1までアップ。レスポンスよく高回転まで吹け上がるNAエンジンを創出したのだ。気になる出力はダイナパック係数ゼロで実測265ps&28kgm、約1.2トンのボディには十分すぎる数値だ。

なお、フロントパイプとマフラーはクォーターマイルが製作したチタン製のワンオフ。70φ→50φ×2→70φと、複雑なレイアウトを取ることで最低地上高を確保している。0.8mmの薄材を使っているためNAエンジンらしい共鳴音も軽快に響き渡る。

サスペンションはテインの単筒式、モノフレックス。インチアップしたハイグリップタイヤで、峠〜サーキットまで対応できるグレードだ。ステアリングの剛性感をアップするためタイロッドも強化している。

一方のタイヤは、純正サイズのラジヤルではキャパシティが足りないため、常時245幅のSタイヤを履く。頻繁に峠にも通うためかなりの頻度でタイヤ交換サイクルがやってくるのが悩みの種とか。

ボディ補強も行われ、ボルトオンの補強バーを組み合わせてフロントセクションを強化。アンダーフロアに装備されているのはウルトラレーシング製のメンバーサポートパーツだ。

室内は美しいコンディションをキープ。追加メーターはアペック製で統一し、シートにはレッドのレカロを投入してタイプRのイメージを強調させている。

そして、エクステリアは無限パーツを軸に構築。レーシーなスタイルがタイプRらしさに磨きをかける。ちなみにオーナーは元々ブーストアップ仕様のGT-Rに乗っていたそうだが「ステージによってはGT-Rよりも速いかも!」と大満足しているそうだ。

製作したクォーターマイルの西宮代表も「いや、想像よりはるかに速くて楽しいの一言ですよ。トルクがあって高回転まで伸びて、アクセル全開の時はもうVTEC最高!って感じです」とのこと。

製作コストはそれなりにかかるだろうが、シビックのイメージを激変させるというK24改2.5L仕様の持つ戦闘力は魅力的すぎる!

SPECIFICATIONS
■エンジン:K24改2.5L換装/BCストローカーキット/戸田レーシングハイカム(Cタイプ)、強化バルブスプリング、ヘッドガスケット/J’Sレーシング ビッグスロットル/スプーン エキゾーストマニホールド/HKS F-CON Vプロ/トラストVマネージ/クォーターマイル ワンオフチタンエキゾースト ■駆動系:ATSカーボンシングルクラッチ、LSD(1.5WAY) ■サスペンション:TEIN モノフレックス車高調/トップフューエル タイロッド/J’Sレーシング ロールセンターアジャスター ■エクステリア:無限フロントバンパー、リヤウイング/X-TREME FRPフェンダー ■ホイール:ボルクレーシングCE28(F17×9J R17×8.5J) ■タイヤ:アドバンA050(F245/40-17 R225/40-17)他

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●取材協力:クォーターマイル 香川県丸亀市川西町南甲84-6 TEL:0877-57-2171

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【関連リンク】
クォーターマイル
http://www.quartermile-r.com

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