「最終目標は筑波1分切り!?」変態的すぎるバトル系アルシオーネSVX乗りを捕獲!

まずは軽量化でタイムアップを図る!

すでに純正比マイナス100kgの軽量化を実現

平成3年に登場したスバルが誇る高級ラグジュアリークーペの「アルシオーネSVX」。特徴的なグラスtoグラスの開放的&独創的なキャノピーを有するエクステリアは、世界に名立たるデザイナー“ジウジアーロ”の作品だ。

そんな平成初期の高級車で、サーキット走行を大真面目に楽しむ変態が“@おかよし”さん。最終目標は筑波1分切りとのことだが、まず気になるのが「なぜサーキット走行を楽しむのにベース車にSVXを選んだのか?」ということだ。

「最初の愛車はPS13シルビアだったんですけど、1年足らずで峠で全損。で、1台目のアルシオーネSVXを買ったんですけど、当時、自身が財政難ですぐに手放してしまって…。そしてどうにか手に入れたインプレッサWRX RA(GC8)で走りを楽しんでいたんですけど、スイフトスポーツ(ZC33S)に煽られまくって、このクルマじゃダメだと思ったんです。プラスして、ターボエンジンではなく大排気量NAエンジンのフィーリングが大好きだったと気付いて、2台目となるSVXを買い直しました」とのことだ。

搭載されるエンジンは水平対向6気筒の3.3LユニットEG33で、最高出力240ps/最大トルク31.5kgmというスペックだ。

筑波1分切りを目指す上で、最重量物であるエンジンが超前寄りに搭載されているのがネックな気もするが、まずは千里の道も一歩から。軽量化の一環でバッテリーを超軽量なSHORAIの2輪用に交換。ウォッシャータンクもカンガルーバッグへと交換されている。

PERRIN製のアルミクランクプーリーは、エンジンレスポンスはもちろん軽量化の効果も狙って装着した。「これだけでも1.5kgの軽量化ですから!」と、@おかよしさん。

普段の街乗りや通勤にも使っているそうだが、運転席にはレカロのフルバケを装着。内装類も大胆に取り払われており、アンダーコートまで撤去され剥き出しになったフロアから@おかよしさんの強い決意が伝わってくる。

コクピットは純正をキープ。ステアリングはエアバッグ付きで、ミッションは4速ATが標準だ。

マフラーはワンオフで製作してもらったというオールステンレス製の1本出しに交換。これだけでも約20kgの軽量化を果たした。また、高速域でのパラシュート効果を嫌ってリヤバンパー下部は大胆にカット。将来的には、ここにアンダーディフューザ―等が装着されることだろう。

@おかよしさんにとって、車高調サス化やアルミホイールの交換は、性能はもちろんだが“軽量化”という観点も重視してパーツセレクトがされている。ホイールは17インチのボルクレーシングCE28だ。

「このクルマで初めて筑波サーキットを走った時のタイムは1分14秒台でした。そして、まずは車検証上で1590kgという車重をなんとかしようと思って、軽量化を進めました。アンダーコートでマイナス18kg、バッテリーでマイナス19kg、運転席の交換でマイナス25kg、マフラー交換で約マイナス20kg等々…。100kg以上は軽くしましたね。この状態でタイムアタックしたら1分12秒をマークできましたよ!」

あらゆる意味で“想定外”なアルシオーネSVXだが、@おかよしさんの戦いは終わらない。次のステップではミッションの6速MT化(BL5レガシィ用)を敢行するというのだ。しかもすでに部品は揃い、換装工賃の捻出段階に入っている。その後はエンジンチューニングにてパワーアップを図っていくというロングラン(いばらの道)計画なのである!

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