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最高出力は純正のおよそ6倍!
13秒台を狙って進化を続けるワーゲンバスドラッグ仕様
ワーゲンバス(Volkswagen Type2)を愛車に迎えて20年余り。アウトドアや普段使いを楽しんでいた相棒に、オーナーがある日与えたのは200psオーバーのレース用エンジンだった。
懇意にしているショップが、ワーゲンでレースを行なっていることもあって、レース用エンジンの搭載やセッティングは実にスムーズに進められたという。鍛造ピストンやハイカムが組み込まれた2.3L仕様のパワーユニットは、8000rpmまでストレス無く吹け上がっていく。
タイヤはフロントにフージャーのフロントランナー、リヤに同じくフージャーのドラッグスリックを装備。ミッションは純正クロスミッションで対応している。
室内は軽量化のためドンガラ…ではなく、ウッド仕立ての超絶おしゃれ仕様。今でもキャンプを始めとするアウトドアにおいて現役で活躍するファミリーカーなのだ。普段はタイヤのみを履き替えて、レース用エンジンのままドライブを楽しんでいるというから恐れ入る。
元々が1.2Lで35psというスペックのワーゲンバス。およそ、6倍ものパワーを持つエンジンに換装して迎えた初のドラッグでは即ドラシャ折れが発生。現在はアクスルの強化やデフロックで対処しているそうだ。
取材時のベストタイムは14秒676に留まったが、マシンのポテンシャル的には13秒台も狙えるもの。今後のステップアップに期待したい1台だ。