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アメリカ西海岸の現在地
ALL TOYOTA FEST 2022に潜入取材!
年に一度、カリフォルニア州のロングビーチで開催されている“ALL TOYOTA FEST”。26回目となるイベントが2022年6月4日にマリーナ・グリーン・パークで催された。文字通りオールジャンルのトヨタ車が勢揃いする中から、個性的なチューニングカーを発見! ドラッグレーサーやスタンスなど、アメリカならではのイジり方をしたチューンドをレポートしていく。
2JZスワップで1200馬力を実現したGRスープラ
GRスープラに先代モデルJZA80のパワートレイン(2JZ-GTE+ゲトラグ6速MT)を移植したチューンド。プレシジョンのビッグタービンやスリーパー・デザインのインテークマニホールドなどが備わり、最高出力は1200hpに到達。ラゲッジルームにあるのはアフターマーケット・インダストリーズのフューエルサージタンクで、ボッシュ製フューエルポンプを最大3つ装着可能だ。
GRスープラにHKSワイドボディを投入
HKSのワイドボディをド派手なカラーリングでまとめたGRスープラは、新進気鋭の鍛造ホイールブランドLD97フォージドのLD46を装着。エアリフトの3Hマネージメントシステムを採用したエアサスで腹下着地も実現している。エンジンもCSFの水冷インテークマニホールドのほか、HKSのコールドエアインテーク&エキゾーストで強化。E85を使用するオリジナルの燃料系パートも見どころだ。
GRスープラのエアロルックはここまで来た
アメリカでレイズやヨコハマホイールのディストリビューターを務めているマッキン・インダストリーズのブースは、独自のエアロスタイルを実現したGRスープラで存在感をアピール。イングスのN-SPECエアロパーツをベースに、フロントには超攻撃的なワイドスプリッターを装備。SEIBONのカーボンボンネットのほか、VERUSエンジニアリングのUCWリヤウイングなども備わる。ホイールはアドバンレーシング GT、ブレーキはAPレーシングのPRO5000Rと足回りも一級品の組み合わせ。
純正リバレルホイールでGRスープラらしさを昇華
エイムゲインのボディキットで武装したGRスープラだ。ホイールは「RZ」グレードに設定されていた純正の鍛造19インチをわざわざ2ピースにリメイクし、新品のリムに溶接。ほんの少しではあるがリムが深くなっている。エンジンは燃料にE85を使用できるフレックスフューエル化を行い、ECUチューンでパワーアップを敢行している。
GRスープラを社外エアロとマットブラックでまとめる
アーティシャンスピリッツのフェンダーやバリスのカーボンボンネットの他、SEIBONのドライカーボンルーフ&リヤハッチなど、日米のエアロパーツをミックス。それらをマットブラックのラッピングで覆い、差し色にTRDカラーをプラス。ホイールはリーガマスターEVOの18インチだ。CSFの水冷インテークマニホールドやアクラポビッチのチタンエキゾーストなど、エンジンパーツも目白押し。
レクサスRC Fをサーキット仕様に!
意識高い系御用達のレクサスだが、こちらは地元カリフォルニアのサーキットを転戦するタイムアタックシリーズ「TRDシリーズ」でクラス優勝を果たしたRC-F。バリスのエアロで空力性能を高め、アドバンレーシングGTでバネ下を軽量化。エンジンはRRレーシングのインテークやARKパフォーマンスのエキゾーストなどでライトチューンを施してあり、大人の走行会仕様といったイメージだ。
伸びしろを感じさせるV6スワップMR2
ロータスにも提供されているトヨタ製2GR-FE型V6エンジンに換装したMR2。クルマに付いていたナンバーが「3S POWA」だったので、恐らく3Sのチューニングをやり尽くした後にV6スワップへと移行したのであろう。ヘッドカバーやウィルウッドのキャリパーをゴールドで統一するなどディテールへの配慮も垣間見られ、まだまだ発展しそうな予兆を感じさせてくれる。
PHOTO:Akio HIRANO/TEXT:Hideo KOBAYASHI