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TOMICAスカイラインRSターボという伝説
誰もが憧れたスーパーシルエットの雄姿
OPTION誌1982年8月号の見開きを飾った、ニッサン・シルエットフォーミュラマシンの代表格「TOMICAスカイラインRSターボ」。
1970年代後半、市販車ベースで改造ほぼ無制限のレース「シルエットフォーミュラ」が走り屋たちを虜にした。そしてこのレースをきっかけに、街中にはシルエットフォーミュラ仕様を模した街道レーサーたちが溢れかえったのだ。
そんな中、ハコスカ以来10年ぶりにサーキットへとカムバックしたR30ベースのTOMICAスカイラインの人気は別格だった。なにせ、富士スピードウェイのグランドスタンドが、このマシン目当てのファンで埋まるほどだったのだから。それでは早速、当時の記事を振り返っていこう。
スカイライン・ターボ 4VALVE DOHC RS-TURBO
OPTION誌1982年8月号より
OPTION待望のスカイライン・ターボが登場した。スーパーシルエット用の化物マシンだ。このモディファイぶりにはポルシェ935なんか目じゃない。あのスカG・Rは現代的な「超スーパー・スカイライン」として蘇ったのである。あくまでも低く、ワイドなボディは、まさに地を這うスペース・ファイターの姿だ。
その正体は、新設計セミ・モノコックフレームにスカイラインの皮を被せただけ。
心臓部はLZ20B型2リッター・DOHC4バルブに、巨大なエアリサーチ製T05Bターボで武装されている。最高パワーは570ps。そして、55kgmの強力なトルクが凄い。
デビューレースは炎上というショッキングな事態が発生したが、化物の出現に相応しい出来事でもある。
もう、コイツから目が離せない。サーキットに復活したスカイライン、万歳!
終わりに
TOMICAスカイラインはその名の通り、トミカ(ミニカー)の世界では今現在もプレミアムが付くほどの大人気車種。ひと目で分かる、あの長谷見選手が歴史を作った伝説の一台。まさに“万歳!”だ。