「GR86&BRZのNA勢最速記録を樹立!」これが年次変更したアプライドBの実力か!?

マイナーチェンジで機関系のセッティングも変更か!?

納車されてまもない状態でNA勢最速記録を樹立!

前回の最高速アタック(2023年3月)では、エンジンの調子が悪く226.88km/hと記録が振るわなかった“ツーシステム”。そんな同社が二回目のテストに持ち込んだのは、マイナーチェンジして改良を受けた最新モデルのアプライドBをベースにしたチューンドGR86だ。

公表されているかぎり、エンジンスペックはアプライドAと同様。チューニングに関しては、HKS製エキマニ+マフラーで排気環境を整え、制御はECU-TEKよる書き換えでコントロール。パワースペックは242ps&28kgmという仕様だ。

走行風を直接取り込むため、フロントバンパー奥にはトラスト製のダイレクトインテークを装着。吸気システムの高効率化に加え、吸気温度の大幅なダウンも狙えるアイテムだ。

ホイールは、アドバンレーシングTC-4で、サイズは前後9.0Jプラス51をチョイス。タイヤも同様にアドバンブランドのネオバAD09で、サイズは235/40R18で統一している。

まだ納車されて間もないということもあり、ほぼストック状態のインテリア。GR86特別仕様車RZ“10th Anniversary Limited”専用色となる、フレイムオレンジのステッチが映える。

このチューンドGR86の速さは想像以上で、バンクを230km/hオーバーで旋回し、そのまま加速を続けてNA最速記録となる246.16km/hまで最高速を伸ばしたのである。

「トルク感があって、加速も良い。足まわりもビタッとしているからスピードが伸びる! これまで色々な仕様のGR86&BRZに乗ってきたけど、それらとは全く異なる完成度の高さ。明らかにエンジンが速いよ」とは、アタックを務めたDaiこと稲田大二郎のインプレッションだ。

「今回は中間トルクを重視して、フラットな特性にECUセッティングを煮詰めてきたのも良かったのかなと思います。最高速やサーキットはもちろん、ストリートでもかなり乗りやすいと思いますよ」と語るのは車両製作者のツーシステム戸嶋さんだ。

なお、トヨタの公式発表では、アプライドAからBへの変更点はウインカー操作のみとアナウンスされているが、今回の結果を見ると、エンジン本体やセッティングなどの味付けも含め、何かしらのアップデートが行われている可能性が高い、というのがツーシステム戸嶋さん含め、この日集まったチューナー達の見解。

ただし、納車されたばかりのモデルなので、具体的にどう変わったのかという部分は不明。あくまで推測であることを付け加えておく。

●取材協力:ツーシステム 秋田県大仙市大曲字以与谷地93 TEL:0187-66-1696

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【関連リンク】
ツーシステム
http://www.twosystem.jp

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