「完全にガンプラ感覚」プライベーターが10年かけて作ったGDAインプレッサが凄まじすぎる!

エンジン換装からFRP作業まで全て自力!

自家塗装に後付けサンルーフ・・・内容が濃すぎる!!

とあるイベント会場のミーティングエリアで、一際注目を集めていたGDAインプレッサ。自家塗装したグレーのボディはプレスラインに「スミ入れ」が施され、まるでガンプラのような雰囲気を見せるWADAさんの愛機だ。

10年来の相棒は度重なる仕様変更を経てこのスタイルに辿り着いたそうだが、その歴史が凄い。元々、ブラックパールだったボディをオレンジに塗り、その後マットブラックに塗って、さらに再塗装しての現仕様だと言う。しかも、その作業は全てWADA自身の手によるものだ。

ちなみにこのクルマはアプライドC、つまり通称“涙目”なのだが、フェイスをアプライドABの“丸目”に変更していたりもする。その理由は「なんかポルシェっぽくてカッコ良いかなって」とのこと。

リヤセクションもインパクト抜群だ。バンパーは純正を大胆にカット加工して、フレームにナンバーを直付け。ロケバニ風のリヤウイングはWADAさんの自作。なお、バンパーやフェンダーなど下部をカットしたこの仕様で、きっちりと公認車検を取得していたりする。検査官にコンロッドの牽引フックがバカ受けしたそう。存在感を主張するエキゾーストマフラーは、フジツボのパワーゲッター改だ。

ルックスのインパクトからドレスアップ仕様のように思えるが、パワートレインにもキッチリと手が入ったチューンドだというのもこのマシンの魅力だ。

エンジンは一度ブローして載せ換えられているが、普通に考えたらGDBのEJ207ユニットを選択しそうなものだが、WADAさんはあえてGDAのEJ205ユニットを再搭載。「GDAのEJってハイコンプだから加速が良いし、そこまでパワーは要らないと思って」とのこと。

そしてエンジン本体には手を入れず(インジェクターのみSTIに変更)、海外のフリーソフトでECU書き換えを行い、EVCと合わせてブーストアップを敢行。それらのプログラムも、全てWADAさんによる自作というから驚かされる。

エンジン換装と同時に不必要だと思ったパーツを撤去し、さらにハーネスを間引いて我流のワイヤータック&シェイブドベイまでも実行。よく見るとABSやエアコン&ヒーターまで撤去されているのだが「要らないかなと思って。エアコン&ヒーター無しでもう5年になりますけど、気にせず通勤やドライブに使ってますよ。あ、プラグ交換がめっちゃ楽になりました!」とWADAさん。

一方のサスペンションは、HKSハイパーマックスとSTIパーツで構築、アーム類はフルピロ仕様だ。ホイールは19インチのワーク・エモーション極(10.5+22)で、タイヤにはNT555(275/30)をセット。

この状態で全切り&ジャンプしてもボディと干渉しないように、タイヤハウス内部はハンマリング&フレームカットで対策している。ブレーキもXYZのキット(F8ポット R4ポット)で強烈なストッピングパワーを手にした。

インテリアのメイキングも凄まじい。内装パーツは大部分を撤去した上でダッシュ貫通の13点式ロールケージをインストール。ドグミッションっぽく見えるシフトレバーは、純正5速をショート加工したものだ。3連のメーターフードも含めて、これらもWADAさんの作品だ。

ちなみに、エンジンルームから取り外されたヒューズボックスやウォッシャータンク等は、助手席のグローブボックス裏に移設されている。

リヤシートは完全撤去し、空いたスペースをタイヤラックとして活用する。もちろん、2名乗車公認仕様だ。

トランクルームには、アルミ複合版でケースを製作して内部にバッテリーをインストール。奥に確認できる2連の自転車用ドリンクホルダーは、洗車で使う液体類の固定用だ。

全方位に渡って見所&遊び心満載のGDAインプレッサ。見ていて思わず楽しくなる、まさに最強のホットマシンと言えるだろう。

記事が選択されていません

「3000cc水平対向6気筒ターボ搭載の魔改造インプレッサ!」公道最強を目指したストリートスペックに迫る

キーワードで検索する

著者プロフィール

weboption 近影

weboption