「3000cc水平対向6気筒ターボ搭載の魔改造インプレッサ!」公道最強を目指したストリートスペックに迫る

公道最強を目指して製作されたEZ30D改TO4Rシングルターボ仕様

ポルシェも真っ青のレーシングサウンド!

このインプレッサは、“JUNオートメカニック”がサポートしながら台湾で製作されたというチューンド。ベース車両は左ハンドルのGDAだ。

エンジンカバーで隠されているため分かりにくいが、実は心臓部には6気筒の3.0L水平対向ユニットが搭載されている。ベースエンジンは、レガシィなどに搭載されているEZ30D。エンジンルームのスペースやミッションとの結合はスムーズに行えたものの、センサー類をインプレッサに合わせるためにクランク角センサー周辺を大加工、さらにエンジン本体もターボ仕様として大幅にリメイクされている。

エンジン内部はJUNオートメカニックで製作された鍛造ピストンやH断面コンロッドで強化され、タービンにはHKSのTO4Rシングルを選択。最高出力は推定で600psオーバーとのことだ。

赤道に近い国だけあって冷却系統の性能向上は必要不可欠。実際、日本で考えるレベルの冷却チューンでは足りず、対策を行うまではパワーを封印するカタチで水温&油温の上昇を抑え込んでいる。

実際にエンジンに火を入れてみると、ポルシェも真っ青の美しいボクサーサウンドが轟く。非常に甲高く、まるでレーシングエンジンのようだと、パーツの設計から関わったJUNオートメカニックも感動したほどだ。

シートはポルシェGT3タイプのフルバケットで、ヘッドサポートが大きく張り出したカーボンシェルが高級感を漂わせる。パーツチョイスに一切の妥協はないのだ。

アジア圏のチューニングカーから圧倒的な支持を受けているパーツがデフィの追加メーター。このクルマも60φの3連メーターと、大径タコメーターを装備している。

ストリートスペックということで軽量化は施していない。そのため、ブレーキはアルコンの6ポットキャリパー&ドリルドローターをセレクトしてストッピングパワーを強化している。ホイールは鍛造1ピースのBBSだ。

超過激な魔改造インプレッサだが、製作目的をオーナーに尋ねると「趣味のストリートゼロヨン&最高速、そして最強の街乗り仕様」なのだとか。世界を見渡せばグレートなプランとクレイジーな走り屋は、まだまだ沢山いることを改めて痛感させられた次第だ。

●取材協力:JUNオートメカニック 埼玉県入間市狭山ヶ原松原102-1  TEL:04-2934-5335 

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https://www.junauto.co.jp/

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