「往年の“ブタケツ”ローレルをレストモッド!」究極の快適性を手に入れたデジタル仕様に注目

直6のRB20DETとブタケツは相性が良すぎる!

エアコン&パワステも機能する超快適仕様

1972年(昭和47年)にデビューし、ラグジュアリーセダンとして幅広い年齢層から人気を集めた130系ローレル。ハイクラスオーナーカーという位置付けだったため、パワステやチルト機構、パワーウインドウなどの装備が他車に先駆けて投入されたことでも有名だ。

その中でもとくに人気の高かったモデルが、“ブタケツ”の愛称で親しまれる2ドアハードトップだ。リヤサスペンションがセミトレーディング式で、車高を落とすと大きなネガティブ方向にキャンバーが付くため、ケンメリ(GC110)と並んで“ハの字シャコタン”という言葉を生み出したりもした。

そんなブタケツに現代的なスペックを投入し、新たな命を吹き込んだのがレストモッドの名手として有名な“ロッキーオート”だ。

エンジンはR32スカイラインタイプMに搭載されるRB20DETを換装。チューニングは行なっていないが、エアクリーナーボックスまで含めてR32スカイライン系車種のオリジナルレイアウトを再現しているのは興味深い。元々、L26型エンジンが搭載されていたとは思えないほど自然な仕上がりだ。

パワーユニットの換装にともない、エンジンコントロールを司るECUもRB20DET用を搭載。もちろん、エンジンハーネスもフルで引き直されているため、旧車に起こりがちな電装トラブルは皆無だ。

ミッションもRB用で、L型エンジンに流用されることが多いFS5W71Cタイプだ。シフトレバー後方に確認できるスイッチはパワーウインドウ用。この年式で純正パワーウインドウ装備というのが、ローレルがハイオーナーカーだったことを示している。

室内は当時の雰囲気を感じさせる仕上がりだ。ステアリングはナルディクラシックで、メーターパネル横にはHKSの追加メーター(ブースト計、排気温度計、油温計)をインストール。エアコンは純正のコントロールパネルとRB20用のパーツを組み合わせて問題なく作動するように改良され、パワステも機能する快適仕様だ。

旧車好きはストックのエンジンに拘る人も多いが、50年前のモデルとは思えない快適性と軽やかに吹け上がる直6ターボの走りを体感すると、これはこれでアリかも…と思ってしまうはず。それほどまでに違和感がないのだ。興味あるユーザーは、一度ロッキーオートを訪れてみてはいかがだろうか。

●取材協力:ロッキーオート TEL:0564-66-5488

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【関連リンク】
ロッキーオート
http://www.rockyauto.co.jp

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