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ローフォルムとアメ鍛でツライチを極めるZ34
シンプル&クリーンを極めろ!
このシンプル&クリーンなZ34型フェアレディZは、スタンス系カスタムに強い“エム・コンフィデンス”が仕上げたストリートスペック。Z34の美しいボディフォルムを最大限に活かすべく、極低車高とAGIOの鍛造3ピースホイールで勝負しているのが特徴だ。
撮影時は車検から帰ってきたばかりだったため、これでも通常より前後10mmずつ車高が上がっている状態だったりする。なお、車高調&スプリングはラルグス製(F10kg/mm R8kg/mm)で、ローダウン量はフロント約50mm/リヤ60mm。アーム類はノーマルだ 。
シャコタン&ツライチメイクに使用しているパーツを聞くと「このZは車高調だけで大した加工もしていない」とのこと。その理由はいくつかあるが「Z34はリヤフェンダーがブリッと出ているので、加工なしで12Jのホイールまで攻められるんです」と言う。
また、近年の日産車の特徴でもあるが、リヤフェンダーに“ツメ”が存在していないことも大きい。275サイズのワイドタイヤをセットして60mmものローダウンを敢行していながら、走行中にタイヤと干渉するリヤのインナーフェンダー後端をカットするだけで、狙いのスタイリングを成立させているのだ。
ちなみに、このZ34はベースグレードだが見栄えを優先して上級グレードのアケボノ製キャリパーを投入。元々、ベースグレードの片押しキャリパーに合わせてホイールサイズを計算していたため、ビッグキャリパー化に合わせてフロントは8mmスペーサーを入れて干渉を回避している。キャリパーはプジョー純正のライムグリーンで塗装済みだ。
無論、スペーサーは本来なら使用したくないパーツ。だからこそ、セットされたAGIO STARのリヤは、3ピース構造の強みを生かしてディスクはそのままリムをフル交換! インセット変更と同時に、元々の10.5Jから11.0Jへのワイドリム化も実施しているのだ。
リヤホイールの圧倒的な深リム(5インチ)と、約4度のネガティブキャンバーがスタイリングの決め手。このネガキャンは、サスが沈んだ時にタイヤが綺麗にフェンダー内に収まるよう計算されたものだ。タイヤ銘柄はニットーNT555(F245/35-20 R275/30-20)だ。
エクステリアはシンプルメイクを追求。純正リヤバンパーのボトム部は本来ボディ同色だが、車高の問題でエアロを装着したくないオーナーの要望に応えつつ、カッコ良く見せるためにマットガンメタで塗装。なお、車両の前後正面はブラックを取り入れて引き締めるが、サイドはホイールのポリッシュとバランスさせるためにシルバーを生かしている。
「Z34のフェンダーは、このようにカスタムするためにデザインされたのではないか?」。そう思ってしまうほどに、無敵のスタイリングを見せつけている。