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拘りの機能パーツで冷却性能の改善と空力向上を叶える!
VAB&VAGオーナー必見の匠プロジェクトの製品展開
かつて“JUNオートメカニック”で工場長を務めていた近藤秀一さん率いる近藤エンジニアリング。スバル車を得意とする気鋭のチューニングショップだ。
極限のマシンメイクもお手のものだが、デモカーのVABはサーキット専用車ではなく、あくまでもストリートカーであることに拘る。チューニングはオリジナルのパッケージを崩さない範囲で、非日常領域の性能も最大限に引き出すことをコンセプトに掲げている。
エンジンはオーバーホールを施した上でS208用タービンをセットし、ECU-TEKでマネージメントした350ps仕様。かなりライトなチューニングメニューだが、岡山国際サーキットで1分42秒フラットをマークしているというからハンパではない。
その速さを引き出しているのが『匠プロジェクト』と命名されたオリジナルパーツ群だ。各ジャンルのスペシャリストと共同開発する機能重視のアイテムで、近藤さんが全てを吟味し、納得できたモノのみを商品化するのがポリシーだ。性能や品質はもちろん、ビジュアルや価格を含めて市場のニーズも加味して製作。技術の進歩、ユーザーニーズの拡大によるアップデートや商品追加は今も継続中である。
「WRX系で真っ先に手掛けるべきは冷却系です。エンジンルーム内に溜まったヒートエアの抜けが悪く、水温が上がりやすい。だから、冷却効率の高いラジエターに交換した上、インテークガイドで多くのフレッシュエアを入れて、エアロボンネットで上手に抜く必要があります。こうすれば、サーキットの連続周回でも水温を理想と言える85~95度にキープできますよ」と近藤さん。
ボンネットは先行発売されたバージョン1と、最新のバージョン2を展開。
それぞれの違いはダクト形状。バージョン1は、中央の冷却ダクトに導く造形をNACAダクトのように吸気抵抗を減らして効率を上げるようにデザイン。バージョン2は、導入までの形状をストレートにしてより多くの空気をダイレクトに取り込むことを重視する。また、左右の放熱ダクトにネットが付いたのも相違点だ。
雨よけカバーなしの状態でも雨水の進入を防げる構造。ダクト裏に特殊な「返し」形状を設けることで雨水の進入の防止しつつ、水温上昇を防ぐ高いクーリング機能を実現しているのだ。
風洞実験とサーキットテストを経て製作したGTウイングは、標準タイプと3Dデザインの2モデルを用意。サーキットではなく、ストリートを軸に置き保安基準にも適合する。マウント位置、翼端板、脚長は、両モデルともそれぞれ2種から選択可能だ。
開発最終段階のフロントアンダーパネルは、東京オートサロン2025で発表を予定。装着にはフロントリップスポイラーの取り付けが前提で、画像では中央部に穴が空いているが、ここはオイルフィルター交換など整備性を考えて脱着式を採用する。
ストリートスペックマフラーは数少ない車検対応のフルチタンモデル。レイアウトは左右2本出しと左1本出しの2タイプ展開だ。音色と性能を追求し、輪切り溶接ではなく手曲げで製作。なお、VABとVAGではエンジンが異なるため構造も変更している。重量は純正の22.2kgに対して、2本出しが約9kg、1本出しに至っては約6kgとなっている。
VAB/VAGの足元に深いコンケイブを与える、ボルクレーシング特注ホオイールも2モデルを設定。TE37 SAGA Sプラスが9.5Jプラス35×18インチ、ZE40が9.5Jプラス34×18インチ。装着にはキャンバー調整などのセットアップが前提となるが、足元から走りのオーラを支えてくれる。
“無駄を省き、描く理想に近づけたい”オーナーの思いに近藤エンジニアリングはきっと応えてくれる。
●問い合わせ:近藤エンジニアリング 大阪府和泉市上代町147-1 TEL:0725-24-0516
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