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旧車らしさと現代テイストが融合したネオワークススタイル
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エンジンは300馬力を発生させるL28改3.0L仕様!
1957年にプリンス自動車が送り出したスカイライン。ハコスカの愛称で親しまれてきた3代目モデルのC10系は、日産と合併後の最初のモデルチェンジとして1968年に発表された。
もちろんその代表として知られるのは、今に続くスカイライン伝説のルーツとも言える1969年に登場したGT-RのPGC10。その一方で、ストリートチューンやドラッグレースでパフォーマンスを鍛え上げてきたのが、L型エンジンを搭載するGT系だ。
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今回紹介するハコスカは、1971年のマイナーチェンジで追加されたGTXがベース。4ドアモデルより短縮されたホイールベースによる運動性能向上に加え、パワーウインドウや間欠ワイパーなどの豪華装備が追加されているのが特徴だ。
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「30代の若いオーナーが長く所有していたベース車を、オーナーの希望を加味しながらスターロード流に仕上げました。予算の都合もあって、まずはエクステリア中心の内容となっています」と説明してくれたのは、メイキングを担当するスターロード井上代表だ。
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見た目もそそるL28改3.0Lエンジン。89φ鍛造ピストンにI断面コンロッド、バランス取りしたL28クランクで腰下を武装。ヘッドも77.5度ハイカムやビッグバルブ(IN45mm EX36.5mm)&強化バルブスプリングなど、くまなく手が入る。
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キャブレターはソレックスの44φを装備。美しいカールファンネルが存在感を主張する。
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排気系は亀有ワークスのタコ足とトラスト製をベースとしたワンオフデュアルマフラーを組み合わせる。
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サスペンションは、全長調整式のスターロードオリジナル車高調を装着。リヤのフリーアジャストメントアームと30段の減衰力調整で、直進性能も高まり、幅広いセッティングが可能となる。
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新色のブラックカットグレーディスクが渋いグロースターホイールは、フロントがマイナス15、リヤがマイナス78という脅威のディープリム設定。タイヤはフロントにプロクセス(F225/45-15)、リヤにマキシスビクトラ(245/40-150をセット。パフォーマンス向上に合わせ、フロントブレーキは鍛造4ポットキャリパーで強化している。
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ボディとの一体感に拘ったスターロード新作のセミワイドフェンダーは、従来品とは取り付け位置の見直しで美しいラインを実現。フロントスポイラーはカナード一体デザインとすることでワイド感を獲得。オイルクーラーステーも新作だ。
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流線的なデザインのカーボンドアミラーもスターロードの製品だ。深みのあるグリーンの塗色は、アストンマーティンをイメージしたものだという。
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室内も美しい仕上がりを見せる。ローバックシートに小径ハンドルは、オーナーの好みに沿った選択。
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助手席側には子供専用のチャイルドシートを装備。しかも、シートレールにワンオフの固定用台座をマウントし、チャイルドシートを完全固定しているのだ。
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試乗インプレッションを担当した飯田章選手は「いやもう最高! 気持ち良くて楽しい。ライトウエイトのメリットをフルに味わえるよ。井上さん的には、まだ作り込めていないというエンジンだけど、高速ワインディングでも不満は一切なし。足回りもシッカリと動くし、意外にも走れる車高短スタイルだね!」と大絶賛。
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製作コンセプトは“都会に似合うワークススタイル”。往年の名車に現代のテイストを注ぎ込んだこのチューンドは、もはや先進性すら感じさせるスターロードらしい作品だ。
●取材協力:スターロード 東京都江戸川区北小岩8-23-1 TEL:03-5668-5675
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