00年代のサイバー感を現代に!
走りとサイバー感を両立した異端のAP1
幼少期から父親に連れられ、大黒PAや東京オートサロンへ足を運んでいたというオーナーのハヤブサさん。自然とクルマ好きとして育った彼が、子供の頃から強い憧れを抱いていたのがS2000だった。
「メーターのデザインが衝撃的だったんです。S2000以外は欲しくなかったですね」と語る通り、手に入れたAP1を単なるスポーツカーとしてではなく、“自分の世界観”を投影する素材としてカスタムをスタートした。

目指したのは、単なるUS系でもストリート系でもない、“当時感”と“近未来感”を融合させた独自のスタイルだ。ASMの前後バンパーをベースにしながら、4連LEDヘッドライトや有機的デザインのホイールを組み合わせることで、2000年代当時に思い描かれていた“未来っぽさ”を現代的に再解釈。本職デザイナーならではの感性を生かし、各部のバランスを緻密に整えていった。


特に印象的なのが、オーディオ&ライティングメイクだ。トランクスペースにはサブウーファーやアンプ類を美しくレイアウトし、“魅せるオーディオ”として構築。さらに、通常状態からスイッチ操作で水平展開するギミック付きトランクもDIYで製作したというから驚かされる。


内装も独創性に満ちている。ルームミラー部へ埋め込まれた追加メーターをはじめ、ブルーLEDで彩られたドア内張りやコンソール周辺など、サイバー感を演出するアイデアを各部に投入。一方で、レカロRMSやガングリップステアリングを採用することで、S2000本来のピュアスポーツ性もしっかりと残している。

さらに、ギャルソン・ドラッグCのホイール選びにも強いこだわりを注いだ。「当時のサイバー感とチャラさ、それでいて洗練されている」と惚れ込んだモデルだが、状態の良い個体を探すため相当数をチェック。まるでエンジンオーバーホール時の重量合わせを行うかのような感覚で、厳選したという。

スタイル重視に見えて、その実、走りにも妥協はない。スプーン製フルスペック車高調を投入し、S2000らしいドライビングプレジャーも追求。憧れだったS2000をベースに、“自分だけの未来像”を形にした1台なのである。う。
●取材イベント:Red Bull Tokyo Drift 2026

