「平成アルトワークスを超近代化改修!」フルコン制御でK6Aエンジンの性能を引き出す!!

ゼロヨンショップの技術力でHA22Sをフルチューン!

フルコン制御&的確なパーツチョイスでステージを問わず速さと楽しさを実現!

軽自動車のチューニングベースとしては、世代を問わず人気を保ち続けているアルトワークス。しかし、残念ながら現行アルトにワークスは用意されず、おのずと古い世代へ注目が集まっている。そんな旧モデルの中でも、K6Aエンジンに拘ってステップアップを重ねているのが、今回紹介する粕谷さんのワークスだ。

「このワークスは6年くらい前にネットオークションで購入したクルマです。主に日常の足&峠遊び用にと思っていたんですが、走行距離が30万キロ近くになっていたので走りは今ひとつでしたね。実はC系アルトワークスを何台か乗り継いでいたので、“K6Aのポテンシャルはこんなもんじゃねぇ!”と思い、まずはエンジンのオーバーホールをお願いしたのが始まりなんです」とは粕谷さん。

作業をオーダーしたのは、以前から愛車のチューニングを依頼していた埼玉県の“ブラックライン”。エンジンはシートカットやバルブガイドの入れ換え、メタル類のWPC加工などを行いながらオーバーホール。タービンは純正よりもサイズアップしたKeiワークス用を導入したが、標高が上がると気圧変化でパワーの谷間が生まれるようになるなど、若干不安定な要素が顔を出し始めた。そこで次のステップとして、F-CON Vプロによる制御系のアップデートを施したというわけだ。

「今のところは純正系の流用タービンですが、今後のエンジンのアップデートやチューンやタービンの大型化も考えると、このタイミングでフルコン化は順当な選択だと思います。フルコン化のオーダー以外は全てお任せでしたが、GT-Rサイズの600mm幅インタークーラーやブーストアップ、燃料のリターンライン製作など、ブラックラインの考える現状でベストな仕様で仕上げました」とはマシンメイクを担当したブラックライン鈴木さん。

ちなみに、K6Aのノーマルでは燃料系にリターン配管が設けられておらず、ブーストアップ仕様あたりから追加するのがスタンダードなチューニングなのだとか。

そのため、燃料ポンプ内ユニット内でのリターンキャンセルパーツを旋盤で製作したり、リターンライン用のニップルをタンクにセットしてパラレルでリターンを製作。もちろん、エンジン側もリターンの取り出しを作りレギュレーターを組み合わせている。非常に地味だが、この作業がこのチューニングの見どころと言えるほど手間をかけているそうだ。

日常の足としても使用するクルマということで、マフラーは静音性を重視したツインサイレンサー仕様のワンオフスペシャルを製作。エビ管による緻密な角度調整によって、腹下のスペースを有効活用しているのもポイントだ。

室内のミラー位置にはブラックラインで製作されているミラーメーターホルダーを設置。視認性に優れ、ファッション性も非常に高いことから人気となっているメニューだ。製作や対応車種に関しては要問い合わせとのこと。

エクステリアは非常にシンプル。フロントバンパー開口部を占拠する大型インタークーラーとバン顔のコンビネーションが、独特の存在感をかもす。

すでにネオクラと呼ばれる世代のHA22Sだが、パワーチューンに向けた近代化改修で大幅にスペックアップ。場当たり的な付け足しをするのではなく、先々を見越したステップアップを重ねる。これこそがチューニングの正しい作法と考えているそうだ。

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●取材協力:ブラックライン 埼玉県川越市下広谷690-1 TEL:049-239-6667

「製作数は年間300機以上!」製作実績に裏打ちされたスズキ車用コンプリートエンジン『クラフトマン』の全て

「軽量化命のアルトワークスが速すぎる!」車重600キロで160馬力は強烈だ!!

【関連リンク】
ブラックライン
http://www.blackline-racing.com

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