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ホイールは近年主流の9.5Jプラス45サイズがベストマッチ!
ストリートの使い勝手も意識した高機能アイテム
ここで紹介するS2000は、名門エアロパーツメーカー“バリス”が東京オートサロン2025で発表した「ARISING-II SEMI-WIDE Ver」だ。純正フォルムを尊重したセミワイドボディ仕様で、フロント&リヤともに片側25mmワイドと、ストリートでも違和感なく使えるサイズ感となっている。

「セミワイドを作ったのは“今時のホイールを履けるように”という狙いもあります。というのも、S2000はハイオフセット仕様なので対応ホイールが限られているんです。このボディキットでは、攻めたフェイスデザインが多い9.5Jプラス45が楽に収まるよう設計しました」とはバリス矢萩さん。
片側25mmを拡幅するフロントフェンダー(FRP+カーボン:25万3000円/FRP:18万7000円)は、上部と後方にカーボンのアウトレットが設けられる。専用オーバーフェンダーを追加することでさらなるワイド仕様にアップデートすることも可能だ。

サイドスカート(カーボン+:19万8000円/FRP:12万1000円)や片側25mmのリヤオーバーフェンダー(FRP:8万5800円)も用意。ホイールはIMLA社とコラボしたオリジナルの鍛造品で、サイズは9.5J×18プラス35。前後とも265/35R18のポテンザRE-71RSを履く。

40mmほどロングノーズ化されたフロントバンパー(FRP+カーボン:25万3000円/FRP:15万4000円)は、リップ部分を別体とした2ピース構造を採用。エアダムを設けることでカナードに頼らずダウンフォースを稼ぐなど空力面も徹底追求していることは言うまでもない。なお、リップの材質はカーボンとFRPから選択可能だ。

クーリングボンネット(27万5000円)はバリスらしさ溢れる立体的かつエレガントな造形で、エンジンルーム内の熱気を効率的に排出するデザインが採用されている。素材はバキューム製法により樹脂の使用量を抑えつつ、カーボン繊維の密度を高めることで軽さと剛性を両立した『カーボン+』で、純正から3.0kg近い軽量化が可能だ。

リヤバンパーとディフューザーのコンビネーションが、圧倒的な存在感を放つリヤセクション。フロア下を流れる空気を積極的に後方に引き抜きつつ、リヤバンパーにはアウトレットダクトを設けることで、内部に滞留するエアを排出してドラッグを低減する。

同時に装着された1420mm幅のGTウイングハイパーナローⅡ(25万3000円)はカーボン+製で、同一素材のカーボントランク(17万6000円)も用意される。

さらに、特筆すべきは後のステップアップにも対応すること。ワイド用のリップやオーバーフェンダーも用意され、さらなるワイドボディ仕様へと進化させることが可能なのである。軽さ、強度、空力性能、発展性…と、全ての面において非の打ち所がない完成度を誇るバリスの最新作。魅力的すぎるだろう。
●取材協力:バリス TEL:042-689-2939
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