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豊富なノウハウに基づくパーツラインナップと調律術!
名匠「近藤エンジニアリング」のレヴォーグチューンに迫る
かつて、ボンネビルで421.5km/hという大記録を達成したJUNオートメカニックZ32。その製作に携わった後に独立し、近藤エンジニアリングを立ち上げたのが近藤秀一氏だ。これまでの豊富なノウハウはオリジナルブランド「匠ワークス」のパーツに活かされているわけだが、そんな同社が現在注力している車種の一つが先代レヴォーグ。
まず、その真髄とも言えるのが現車セッティングによるECUチューン(19万5000円)。近藤エンジニアリングでは、セッティングツールにイギリスのECU-TEKを採用。近藤氏自信が拘り抜いた計測機などを用いて、テスト走行&書き換えに膨大な時間を費やし、装着パーツとエンジンのポテンシャルを最大限引き出していく。レヴォーグの場合、特に重視するのはノッキングの解消。最終的にプレーンかつクリアなNAのような乗り味になり、結果的に速く、リニアな特性となる。
足回りでは、車高が変化してもストローク量の変わらないフルタップ式で、減衰力は伸縮独立調整式を採用したオリジナル車高調(42万5000円)を設定。レヴォーグでは、特にリヤのストローク量が十分ではないため、ローダウンしながら縮み側と伸び側とのバランスを取るべく、別タンク仕様としているのがポイントだ。スプリングはハイパコが標準だ。
この他、エントリーユーザー向けの廉価モデル(減衰力シングル調整式:28万5000円)も用意されており、これらは全て純国産だ。
エンジン系でのお勧めは、点火性能を高めるイグニッションコイル(9800円/個)。コイルは通常2〜3万kmでかなり劣化する消耗品でもある。この製品は純正品よりもリーズナブルで、強力なスパークが長時間持続するため、リフレッシュの一手としても有効。精度を高め、安全かつ確実なパワーアップが可能だ。
高機能クーリングボンネットも開発(FRP製12万5000円、カーボン製16万5000円、両面カーボン23万5000円)。特徴は雨よけカバーなしの状態でも雨水の進入を防げる特殊構造。ダクトは通気口なので、空気を取り込むには有効だが、雨が降った場合、水がどんどんエンジンルームへと入り込んでしまう。
一般的な製品は、それを防ぐために裏側にカバーを付けるが、実際はそれを外せる場面はサーキットくらいなもの。突然の雨のことを考慮する必要がある日常においてはカバーを外せず、せっかくのクーリング効果を体験できないでいる場合が多い。
匠ワークスでは、この問題をダクト裏に特殊な「返し」形状を設けることで解決。この返しで雨水の進入の防止と、水温上昇を防ぐクーリング機能とを両立させている。
インテークガイドパネルは、走行風をインテークダクトへと効率的に導風するためのもの。通常であればボンネットキャッチ部などに漏れてしまう走行風を、車種専用設計のこのパネルを使うことで密閉性を高め、しっかりと捕まえることが可能になる。FRP製(2万5000円)だけでなく、ファッション製の高いカーボン製(3万5000円)も設定。
重量級のレヴォーグだけに、ブレーキの強化は必須というのが近藤エンジニアリングの考え。フロントキャリパーにはGDB純正を移植しガンコート塗装を施す。ローター径を大型化するチューニングメニューも用意されており、フロントに355mm、リヤに342mmのオリジナル国産ローターをラインナップ。スリット入りの2ピース構成だ。
「クルマはバランス。整備なくしてチューニングは無い」と語るほど、とにかく整備を重視するチューニングマイスターの近藤氏。より快適かつ安全にドライブできる大人のレヴォーグを望むオーナーに最適なメニューが数多く用意されているのだ。
●問い合わせ:近藤エンジニアリング 大阪府和泉市上代町147-1 TEL:0725-24-0516
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近藤エンジニアリング
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