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ロケットバニーフルエアロ+過給機で武装!
ショーカースタイルに走りのエッセンスを加えたトヨタ86
元々はS14シルビアに乗っていたというオーナーは現在23歳(取材時)。行きつけのショップ(マーキュリー)でこのZN6型86が売りに出された際に、そのチューニング内容の充実度に惹かれて乗り替えを決意したそうだ。
まず目を引くエクステリアは、ロケットバニーのバージョン2キットでフル武装。特徴的なボディカラーは、EkiShowオリジナルのライムグリーンだ。フェンダーに取り付けられたエンブレムも同系色でペイントされているなど、細部フィニッシュにも妥協はない。
さらに、ガルウイングキットを組み込んでのシザーズドア化が行われているのも特徴。ちなみにこのドア、横方向へはあまり開かないため、乗り降りの際には必ず全開まで跳ね上げる必要があるが「サイドバー付きのロールケージを組んでるので、跳ね上げちゃった方が乗り降りが楽なんですよ」とはオーナー。
ルーフアンテナを撤去した上で室内側に移設、リヤビューをスッキリさせているのも見逃せないポイントだ。なお、このモディファイを行なってもラジオ自体は快適に聞くことができるそう。
エクステリアの迫力に負けじと、心臓部はHKSのGTスーパーチャージャーキットをインストールして250psまでドーピング。マネージメントのHKSのF-CON iSは、助手席グローブボックス外側にマウントして存在感をアピールする。
サスペンションはHKSのハイパーマックスIV SP(F16kg/mm R12kg/mm)、アーム類はクスコ製のアイテムを投入しシャコタンスタイルを構築。
ホイールは発表直後に購入したというボルクレーシングのTE37VSL 2021リミテッドを装備。サイズは前後ともに18インチでフロントが10Jマイナス25、リヤが11Jマイナス30という超ワイドサイズだ。
ブレーキは前後エンドレス(F6ポット R4ポット)だが、先にフロントのキャリパーのみ購入、後からリヤキャリパーを注文しようとしたところ、その間にエンドレスのロゴデザインが変更されていたため、リヤは旧ロゴでの製作をオーダーしたというエピソードがあったりする。
室内は快適装備を残しつつもコンソール周りやフロアカーペット、ルーフライニングなどを撤去、スパルタンなイメージで仕上げられている。サイドバー付きのダッシュ貫通ロールケージはオクヤマ製。ステアリングはナルディクラシックだ。
全方位スキなく仕上げられたチューンドだが「今後は2.1Lキットを組んでエンジン本体の強化を行なったり、制御系を新しいものに変えたり…まだまだやりたいことはありますね」とのこと。近い将来、また取材することになりそうだ。
PHOTO:堤晋一